仙台大漕艇(そうてい)部女子が全日本大学ローイング選手権(9月、埼玉・戸田)の女子エイト種目で3連覇を果たし、24日に宮城県庁を表敬訪問した。
藪本友結(ゆい)主将(4年)は「私たちの1年間だけではなく、日本一を目指してやってきた先輩たちの取り組みや思いが受け継がれてきた成果だと思います」と喜びを語り、伊藤哲也宮城県副知事(63)からも賛辞が贈られた。
02年創部。五輪に3度出場経験のある前監督で、現在は同部スポーツディレクターの阿部肇(ただし)氏(62)のもと、23年に同大会同種目で初優勝を果たした。その後、OGの久保佳子氏(40)が監督に就任してからも、変わらぬ「和して同ぜず」の理念に基づき、個性を生かしつつ切磋琢磨(せっさたくま)を続けてきた。
歴史を刻み続ける裏には「進化」もあった。昨年から多い時には朝夕各20キロメートルをこぐなど水上トレーニングを増やし、選手間で積極的に意見交換も行った。藪本は「練習量はどこにも負けていないと思いますし、何も言わなくても伝わるくらいのチームワークです」と言う。阿部氏からの「今までの取り組みは間違っていない。自信を持ってやればいい」との言葉も自信につなげた。
同部は、9月28日から行われる国民スポーツ大会(滋賀)に出場予定。藪本は「大学生活最後なので楽しんで、宮城県代表として全てを発揮したいと思います」と力強く誓った。【高橋香奈】
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◆ローイング・エイト 8人の漕ぎ手(クルー)がオールを1本ずつ持ち、1人のコックス(舵手)が乗る9人乗りのボート競技。
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