富士登山ですら“序章”でしかないすさまじいウォーキング動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で6万9000回を超えており、2000件以上の高評価を獲得しています。
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「長距離さんぽ。」。アクションカメラで撮った自身の長距離ウォーキングや登山の思い出を、映像にして発信しています。
今回の動画は富士山頂へ登った後、その足で高尾山の頂上を目指すというもの。神奈川県を経由して、山梨県から東京都までの110キロを徒歩で移動します。内容がハードすぎる。
スタート地点である富士山の五合目に到着したら、高山病対策のため1時間ほどその場に滞在。高度順応を終えたところで、宿泊地に選んだ八合目の山小屋へ向かいました。
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ツアーガイドのペースに合わせて、他の登山客と一緒に歩を進める投稿者さん。予定通り富士山ホテルへ着いたので、2日目に備えてここでしっかりと英気を養います。
登山2日目は日の出とともに小屋を出る予定でしたが、雨風が強いため様子見をすることに。幸い1時間で雨脚は弱まったので、山頂を目指して出発しました。
途中の山道では風が強かったものの、山頂付近で一気に天候は回復。見渡す限りの雲海や大迫力の火口など、富士山ならではの景色を満喫した後、下山を開始しました。
標高が下がるにつれて緑が増えていく登山道を通り、富士登山の中継地である「馬返し」に到着。無事に帰ってきたことを報告するため、あちこちで鳴くセミの声を聞きながら「北口本宮冨士浅間神社」へ向かいます。
富士山駅に着いたところで、ウォーキングは“第2ステージ”に突入。Googleマップが提示したルートに沿って高尾山までの約70キロを移動します。グネグネの山道ですが、コースとして面白そうなので採用したとのこと。
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夏真っ盛りの時期に実施したため、富士山駅から高尾山までの道の大半は比較的涼しい夜間に移動します。その道中でやっと営業している飲食店を発見。うどんを食べてこれからの「散歩」に備えます。
それまで歩いていた富士急行線沿いのルートを離れた後、都留トンネルや宮原洞門などを通過。20時前ということもあって真っ暗な道を照らしながら、ひたすら歩いていきます。
予想通りアップダウンの激しい道も含めたルートを5時間ほど歩いて山梨県の都留市と上野原市を通り、神奈川県の相模原市に到着。既に日付は変わっており、ウォーキングは3日目を迎えました。
左右が林に囲まれている、夜間にはあまり通りたくない道を抜けたら国道412号と合流しました。これまでの区間はコンビニがありませんでしたが、ここからは寄り放題。一気にウォーキングの難易度が下がります。
周囲もすっかり明るくなった6時55分。高尾と記されている看板が見えてきました。雲ひとつない快晴の中、さらに歩みを進めて高尾山口駅に到着。一号路で山頂を目指します。
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そこで待ち受けていたのは、すさまじい勾配の坂道。夜通し歩いている投稿者さんは「ふ、富士山よりもキツイ…」と、現在の苦しさを伝えています。
ウォーキングを始めてから3日目の9時29分。110キロもの道を約33時間で歩き、ついにゴールしました! 始まりの地である富士山はあいにく雲で隠れてしまっていますが、高尾山の頂上から山梨側を見ると、どれほど長い道のりだったか分かる景色がそこには広がっていました。
コメント欄には、「とんでもなくすごことしているのに、このゆるいbgmと約18分の動画でまとめてしまうのが、強者感をさらに醸し出している……」「高尾山頂で、『富士山頂から歩いてきました』って言っても誰も信じてくれないでしょうねw」「ウォーミングアップに富士登山する人はじめて見ました」「歴戦の猛者みたいな足の筋肉してそう」「散歩と言い張る勇気」などの感想が寄せられています。
中には、「時間と気持ちに余裕がある感じが良かったです」と自分が置かれている状況をしっかり考えて行動する姿へのコメントも。投稿者さんは、「そうですね〜。特に天気によって臨機応変にルートを変えるようにしています」と登山への取り組み方について答えています。
投稿者さんはYouTubeチャンネルの他、X(Twitter/@yamy68k)も運営中。登山やウォーキング時に撮った写真と動画を公開しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「長距離さんぽ。」
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