【ソフトバンク】モイネロがキャリアハイ12勝目「こういう環境で投げるのはいい経験」7回1失点

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2025年09月24日 23:05  日刊スポーツ

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楽天対ソフトバンク ソフトバンクの先発モイネロ(撮影・たえ見朱実)

<楽天3−8ソフトバンク>◇24日◇楽天モバイルパーク



ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が先発転向2年目でキャリアハイの12勝目を挙げた。7回を4安打1失点、計6奪三振の快投。5回に1点を失うも、要所を締め、最少失点に抑え込んだ。対楽天では今季3度目の対戦で初白星をマーク。防御率は両リーグトップの1・46だ。4連敗の沈滞ムードを吹き飛ばす快投で、チームの優勝マジックも1つ減って4。26日にもリーグ連覇が決まる。


   ◇   ◇   ◇


余力十分だった。7回2死。93球目。2ボールから真ん中高めの149キロ直球で鈴木大を二飛に仕留めた。最後は球威で押し切り、7回を4安打1失点、6奪三振の快投劇だ。4連敗中のチームを救い、キャリアハイの12勝目を手にした。


「結果、内容も良かった。こういう数字(12勝目)に満足している。チームが優勝に近づく勝利になって良かった」


仙台の涼しい秋の夜風を心地よさそうに浴びながら、すいすいと打ち取った。打者25人と対戦。初球ストライクは17人で、5球以内での決着は24人とテンポの良さが際立った。先頭打者の出塁を許したのも1点を失った5回のわずか1イニングだけ。直球が走り、縦、横の2種類のスライダーもさえた。代名詞のカーブで緩急もつけ、対楽天は今季3度目の対戦で初白星となった。


「すごくいいチームだし、ホームだとすごく強いイメージ。そういうチームに勝てて良かった」


9日日本ハム戦(エスコン)では6回途中7失点KO。前回登板の西武戦は5回1失点も、どこか本調子ではない。調整方法を見直し「ピッチングのボリューム(量)を変化させたのも良かった」と工夫し、敵地のマウンドで仁王立ちした。防御率1・46は両リーグトップ。あと1勝で最高勝率の条件にも達する。先発転向2年目。背番号35のすごみは増していくばかりだ。


ナイスガイな一面もある。北海道で打ち込まれた2日後、今月11日にU18の開催地の沖縄に足を運んだ。母国のキューバ代表を激励し、譲り受けたチームメートの山川、周東のバットなどの野球道具も送った。左腕は「キューバは国の状況が良くなく野球道具だけでなく物がないので。少しでも力になりたい思いだった」。故郷では英雄であり、憧れの存在でもある。


チームは連敗を4で止め、優勝マジックを自力で1つ減らして4とした。最短Vは26日だ。最強左腕は「こういう(優勝争いの)環境で投げるのはいい経験になる」と胸を張る。次回は、中5日で日本ハム戦での先発も視野に入れる。頼れる男はシーズン最後まで懸命に腕を振る。【佐藤究】


◆ソフトバンクの最短26日V条件 ソフトバンクが勝って優勝へのマジックナンバーを4とした。最短で26日にもリーグ連覇が決まる。26日のV条件はソフトバンクが25、26日楽天戦に○○の場合、日本ハムが西武に●●か△●。ソフトバンク○△なら日本ハム●●(順不同)。

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