ブラジルW杯で躍動したオランダ代表の“PKストッパー”、37歳で現役引退「思い出を永遠に胸に刻む」

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2025年09月24日 23:26  サッカーキング

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クルルはブラジルW杯で間違いなく“顔”の1人だった [写真]=FIFA via Getty Images
 2024−25シーズンにルートン・タウンを退団してから無所属が続いていた元オランダ代表GKティム・クルルが23日、自身の公式SNSを通して現役引退を発表した。

 クルルは自身の公式X(@TimKrul)を通して、「すべてにありがとう。すべてに感謝している」との言葉を綴り、自らのこれまでのキャリアを振り返った1本の動画を投稿した後、5歳の頃と現在の自分が同じゴールの前に佇む2枚の画像を投稿し、「ここがすべての始まりだった。5歳のとき、大きな夢を持った少年が、32年後、同じ場所に戻ってた。まるでジェットコースターのような、こんなにも素晴らしい旅路を経験するなんて想像もできなかった。言葉では表現できないたくさんの思い出がある。すべてにありがとう。永遠に感謝したい」との言葉を綴った。

 そして、公式Xの画像と公式Instagram(@timkrulofficial)を通しては次のようにメッセージを残し、現役引退を発表した。

「プロサッカー選手として過ごした20年の素晴らしいキャリアに幕を閉じ、グローブを脱ぐことを決めた。これに際して、これまでの道のりを振り返りたい。17歳の少年としてニューカッスルに加入した日から、オランダ代表として国際舞台に立つまでになった。僕は本当に少年の頃に見ていた夢を生きてきた。試合のひとつひとつが、練習のひとつひとつが、そして浮き沈みの激しい瞬間のひとつひとつが今の僕を形作ってくれた。クラブ、コーチ、チームメイト、そして愛する家族、そして何よりキャリアを通じて支えてくれたファンの皆様に感謝を伝えたい。新たな章を楽しみにしながら、ピッチで築いた思い出を永遠に胸に刻むよ。ピッチ外での新たな冒険へ進む。本当にありがとう!」

 クルルは1988年4月3日生まれの現在37歳。母国のADOデン・ハーグのアカデミーで育ちながら、2005年夏にイングランドへ渡り、ニューカッスルへ入団した。2006年11月にトップチームデビューを飾ったが、以降は出番を得られず、フォルカーク、カーライルへのレンタル移籍を経て、2010−11シーズンから正守護神に君臨。ニューカッスルでは公式戦通算185試合のゴールマウスを守った。

 2016年夏にはアヤックス、翌年冬にはAZへレンタル移籍し、同年夏にブライトンへ完全移籍加入。ただし、ブライトンでは定位置の座を掴めず、1年後にノリッジへ活躍の場を移すと、同クラブでは正守護神として活躍を続け、5年間の在籍で公式戦通算169試合に出場。2度のチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)優勝に貢献した。2023年夏にはルートン・タウンへ完全移籍加入し、2年間で公式戦6試合のピッチに立ったが、今夏に退団が決まっていた。

 また、ニューカッスル時代の2011年6月にはオランダ代表デビューを飾る。以降は代表チームに定着し、EURO2014と2020、FIFAワールドカップブラジル2014に出場。国際Aマッチ通算で15キャップを刻んだ。

 屈指のPKストッパーとしても知られており、所属してきた各クラブでは試合中のPKだけでなく、カップ戦におけるPKストッパーとしても活躍。キャリアの“ハイライト”となったのは、オランダ代表として出場したブラジルW杯・準々決勝のコスタリカ代表戦。当時のレギュラーGKはヤスパー・シレッセン(現:NEC)だったが、0−0で迎えた延長後半アディショナルタイム、PK戦を見据えてピッチに送り出されると、2本のキックをストップし、オランダ代表の準決勝進出に大きく貢献していた。


【動画】クルルがキャリアを振り返る!


Thank you for everything.
Grateful for it all.
📽️🧡🖤🤍💚💛 pic.twitter.com/sd0VW5tiuP— Tim Krul (@TimKrul) September 23, 2025

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