
19歳の頃、男友達と2人で商店街を歩いていたときに、公衆電話の下に手提げ袋が落ちていたの発見。ひとまず雑居ビルへ入って…「もしや!?」とニヤけながら袋の中を確認。すると茶封筒にはなんと50万円もの大金が…!
【写真】50万円を拾って、そのとき思い出したのは…実際の投稿
そのときのエピソードをThreadsに投稿したところ「良いお話」「生き神様の連鎖」と話題に。投稿主のJUDE(yatikiti5787、以下yatikiti5787)さんに、その後の対応をお聞きしました。
50万!と思わず喜びそうになったその瞬間、2年前の記憶がフラッシュバックしたといいます。
「自分が2年前に新聞配達で集金した10万円が入ってた集金袋を電話BOXに置き忘れ、焦って交番に行くと、男性が集金袋を届けてくれた直後だった。20代くらいの若い男性だった。
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私はお礼を言い、1万円を男性に渡そうとしたが、彼は『当たり前の事しただけ』と言い、お金も受け取らず颯爽と帰って行った。私は、すごく温かい気持ちになり涙目になった」
その時の気持ちがよみがえったyatikiti5787さん、そのまま交番へ。すると受付に明らかにうろたえたおばあさまがいて、まさしくその人が手提げ袋の落とし主だったそう。
「おばあちゃんは少し涙目で、50万円の一割として5万円をくれようとしたが、私は受け取りを断ると友達も断った。さっさと交番から出ようとした時、おばあちゃんが私に『生き神様、ありがとうございます』と泣きながら拝まれたので、当たり前の事をしただけです、と言い帰った。私は生き神様で良いですか?」
そんな問いかけに、「生き神様の連鎖がこれからも地球上で増えますように」「良いお話に嬉しくなりました。おばあちゃんの大切なお金の重さを知っていた貴方様だからこそですね」「めちゃくちゃ感動しました」「素敵なループですね」感動と称賛の声がたくさん!
yatikiti5787さんに、今回のエピソードについて取材しました。
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お金だけでは済まされない物を無くし…冷や汗が
――最初に巾着袋を見たときは、拾得者の報労金(落とし物のの5/100〜20/100に相当する額)といった「あわよくば」の気持ちが?
「はい実は…。巾着袋を拾った最初は『お金が入っていればな』と思いにやけました」
――あなたが思いとどまったときご友人の反応はいかがでしたか
「その一緒だった友人は自分と同じ歳の、結構ケンカっ早いやつだったのですが実は硬派で、私が警察に届ける判断をした時はすぐに同意してくれました」
――ご自身が集金袋を落とした時は?
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「私は新聞配達をしながら専門学校に通っていて、集金も毎月の業務でした。その月は順調に集金出来ていて、集金袋のなかには約10万円入っていました。
ただ、それ以外にも、配達先のお客様のリストや個人情報、お客様にお渡しする用の野球やディズニーランドの割引券など、重要な物がいろいろ入っていたんです」
――そうなんですね!それは焦りますね
「はい、とても…。集金袋を電話BOXに忘れた時、お金だけでは済まされない物を無くしたと気付き、冷や汗が出ました。諦めつつ慌てて交番に行ったんですが、中身もそのまま無事に届けてもらえていて、そのこと自体にも衝撃を受けました」
――なるほど。拾い主の男性の対応が良かったんですよね
「はい。届けてくれた若いお兄さんの『当たり前の事をしただけだから』と謝礼を受け取らないという言動に、それまで感じた事がないくらいの感動を覚えました。私もこのような人になりたいと感じました」
――謝礼の5万円を受け取らなかったのは、その記憶があったからですか?
「はい。確かに5万円と言う額は物欲の多い私からすれば大金です。でも、当たり前の事をしてそんなに大金をもらって良いと思わなかったのは、まさに集金袋を交番に届けてくれた、あのお兄さんのおかげです」
――なるほど。当然のことをしたというわけですね
「はい。私達が届けた交番でうろたえるお婆さんを見た時、あの時の自分を見ているようでした。 50万円はお婆さんにとってとても大切なお金だったとわかったし、当たり前の事をしただけなので、1円も貰う気持ちはありませんでした」
――おばあさまに「生き神さま」と言われどのように感じましたか
「聞いた事はある言葉でしたが、言われたのは初めてだったので「イキガミサマ」って何?と一瞬思いました(笑)。改めて、自分というより、私の集金袋を届けてくれた彼は神だったと思っています。
◇ ◇
今回の投稿には、「私、ある時お釣りを間違えて渡したところ、間違ってるよ!と返して下さいました。お礼を言うと、『こんな事で運を逃したくないもの』と。」「バッグの忘れ物を届けた事がありますが、入院費が数十万円以上入ってたらしく落とし主にとても感謝されました」「私も一人旅の途中、公衆電話に10万円入った財布忘れて、届けていただきました」と、ありがたかった人々のエピソードも多数寄せられました。
自分自身が受けて感激した恩を、また次に送る…。出来そうで実はなかなか出来ないことなのかもしれません。この思いやりの連鎖が続くことが、誰でも生きやすく優しい世界になる秘訣なのかもしれません。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・福尾 こずえ)
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