28歳男、起訴内容認める=弁護側、責任能力争う姿勢―ボーガン4人殺傷・神戸地裁

1

2025年09月25日 11:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

神戸地裁=神戸市中央区
 兵庫県宝塚市の住宅で2020年6月、親族4人にボーガン(洋弓銃)を撃って弟ら3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた無職野津英滉被告(28)の裁判員裁判初公判が25日、神戸地裁(松田道別裁判長)であり、被告は起訴内容を認めた。弁護側は、刑事責任能力について争う方針を示した。判決は10月31日の予定。

 検察側は冒頭陳述で、母親や祖母、弟の3人に不満を募らせて精神状態が悪化し、大学へ行けなくなるなどして将来を絶望した野津被告が、3人を殺して死刑になろうと考えたと指摘。ボーガンの威力や致命傷の与え方を事前に調べた上、3人に加えて伯母も殺害することで確実に死刑になろうとしたとして「計画性が高く、完全責任能力が認められる」と主張した。

 弁護側は、被告が幼い頃から自閉スペクトラム症を患っており、事件当時は「心神耗弱状態だった」と反論した。

 起訴状などによると、野津被告は20年6月4日午前、宝塚市安倉西の自宅でボーガンを発射し、同居していた祖母=当時(75)=と弟=同(22)、近くに住む母=同(47)=の頭に命中させて殺害、別の家で暮らす伯母(55)に首の骨折などの重傷を負わせたとされる。 

このニュースに関するつぶやき

  • ☓ボーガン ◯ボウガン 正しく書け、一体どこのプロレスラーだよ?
    • イイネ!4
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定