ゴール後、エンブレムを強く掴んだオヤルサバル [写真]=Getty Images ラ・リーガ第6節が24日に行われ、レアル・ソシエダはホームでマジョルカを1−0で破った。試合後、スペインメディア『マルカ』が、レアル・ソシエダに所属するスペイン代表FWミケル・オヤルサバルのコメントを伝えた。
昨季限りでイマノル・アルグアシル監督(現:アル・シャバブ)と袂を分ち、新たにセルヒオ・フランシスコ監督の下でスタートを切ったレアル・ソシエダ。しかしながら、開幕から5試合を終えて2分3敗と白星に見放されており、現在は3連敗中と苦しい状況。それでも、本拠地『レアレ・アレーナ』にマジョルカを迎えたゲームでは、後半立ち上がりの49分に先手を取る。敵陣でのボール奪取から、日本代表MF久保建英のスルーパスにスペイン人FWアンデル・バレネチェアが抜け出し、最後はオヤルサバルが押し込む。最終的にはこのゴールが決勝点となり、レアル・ソシエダが苦しんだ末に今季初勝利を掴んだ。
試合後、オヤルサバルは初勝利の重要性を強調。「ここからみんなで上がっていくため、非常に重要で前向きな1日になった」と話すと、「これがみんなにとって必要だったんだ。チーム、監督、ファン、このクラブを信じ、上昇していくことを信じている誰もにとって重要だった」と語る。自らのゴールでチームを勝利へ導いたわけだが、「みんなのためになるゴールなら、何度だって繰り返されることを願っているさ。重要なのは、勝ち点3を獲得し、チームが前進することなのだからね」と口にした。
レアル・ソシエダのカンテラ(育成組織)で育ち、トップ昇格後はクラブ一筋のキャリアを歩むオヤルサバルにとって、現状はあまり慣れているものではないようだ。というのも、レアル・ソシエダは2010−11シーズンのプリメーラ(1部)復帰以降は、上位に食い込むシーズンの方が多く、直近の多くのシーズンで欧州カップ戦の出場権争いに身を置いてきた。
「何年もの間、このクラブで日々を過ごした僕らにとって、この数週間は非常に辛かった。このような状況には慣れていなかった」と正直に明かしたオヤルサバルは、「確かに、昨季もこの時期の勝ち点は同じようなものだった(※開幕6試合消化時点での勝ち点は「4」)。様々な声があったと思うし、間違いなく人々は不満だった。それは理解できる」とした上で、「けれども、当時の僕らも状況を好転させるために最善を尽くした。そして今回も同じだ。怒りは募るだろうが、勝利できてとても嬉しいよ」と正直な思いを口にした。
「勝てないまま日々が過ぎていくのは辛い。ここ数年で成し遂げてきたことの偉大さを改めて認識しているところだし、僕らの原動力であるチームとファンのため、全員が力を合わせるために、今日の勝利が必要だったんだ」と述べたオヤルサバル。腕章を巻く背番号10のゴールで初勝利を掴んだレアル・ソシエダは、この勝利をきっかけとして、波に乗ることができるか。
【ハイライト動画】ソシエダ、待望の今季初勝利!