【ソフトバンク】あと2つ!栗原陵矢「大関に勝ちを」指揮官の言葉守り「おいしい所」で先制2点打

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2025年09月25日 23:14  日刊スポーツ

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楽天対ソフトバンク 7回表ソフトバンク1死満塁、中前に2点適時打を放ちポーズを決める栗原(撮影・たえ見朱実)

<楽天0−6ソフトバンク>◇25日◇楽天モバイルパーク



さあM2! 首位ソフトバンクが楽天に連勝して優勝マジックを減らした。両チーム無得点で迎えた7回1死満塁から3番栗原陵矢内野手(29)が中前へ先制の2点タイムリーを放った。2位日本ハムが西武に敗れてマジックは2つ減。さあ、ゴールテープは目前だ。悲願のリーグ連覇へ。26日にも小久保裕紀監督(53)が宙を舞う。


◇  ◇  ◇  ◇  


均衡を破り、栗原が一塁ベース上で破顔した。左のこぶしを力強く握り、一塁ベンチに向かって雄たけびを上げる。「よっしゃー」。勝負の局面で、頼れる男が試合を決めた。


「思い切って、自分のスイングをすることができた結果が、先制のタイムリーにつながってくれた」


集中し、ひと振りに力を込めた。両チーム無得点で迎えた7回1死満塁の場面。1ボールからの2球目。鈴木翔の外角147キロ直球をフルスイングした。打球は前進守備の二遊間を抜けていく。先制&決勝の2点適時打だ。


「ギリギリでしたけど、ヒットゾーンに飛んでくれた。大関が踏ん張っていた中で、とにかく勝ちをつけてあげたいと思った」


今季は右脇腹を痛めるなど、リハビリ生活も続いた。ここまで75試合出場も、勝利打点10。勝負強さも際立ち、9月は月間打率3割9分4厘、2本塁打、13打点だ。小久保監督が栗原に伝えた「おいしいところを持っていけ」という指令通り大暴れしている。


プロ11年目。「それは、もう、昨年からずっと意識している」。チームを背負う立場になったことを自覚する。大事な場面では三塁守備からマウンドへ向かい、投手にひと声かけにいくことも増えた。試合前練習でひときわ声を張り上げる姿もある。長年引っ張ってきた柳田、中村、今宮らの立ち振る舞いも見てきた。背番号24が、ホークスの顔になりつつある。


チームは連勝し、リーグ連覇にマジック2とした。さらに楽天戦は13勝11敗とし、パ全球団からの勝ち越しも決めた。マジックが点灯した瞬間から、栗原は「それは意識してます」と力を込めた。最短Vは26日。歓喜のゴールテープはもう、すぐそこ。「いよいよだと思いますけど、0になるまではほんとに分からない。しっかりやりたいです」。最後の最後まで気を抜かず、その瞬間を迎える。【佐藤究】

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