大阪・関西万博のパビリオン「アンゴラ館」=6月26日、大阪市此花区 大阪・関西万博のパビリオン「アンゴラ館」の工事に携わった業者が建設業許可を受けていなかった問題で、府警生活経済課は26日、建設業法違反容疑で、「一六八建設」(大阪市)の代表(48)ら4人と法人としての同社を書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
送検容疑は1月中旬〜2月上旬、国土交通相や大阪府知事の許可を受けずに、アンゴラ館の工事を約1億2000万円で請け負った疑い。
無許可は万博開幕後の5月下旬に発覚。7月に府が同社を30日間の営業停止処分とし、8月には府警が関係先を家宅捜索していた。
同社代表は6月、取材に対し「工事が終わりかけの3月に無許可に気付いたが、4月の開幕に完成が間に合わなくなるので辞退できなかった」と釈明。1月中に許可を取得するよう、当時の経理担当者に指示していたが、3月になって申請されていないことに気付いたという。