
男性器をかたどったお守りがSNS上で大きな注目を集めている。
「祖母の遺品で特級呪物出てきた...!!!! 宿儺の指!!!!!!!?」
と件のお守りを紹介したのはデザイナーでDJのかぐらさん(@djkagula)。
男性のシンボルをかたどった小指サイズのお守り。小さな木箱の中で綿にくるまれ、長年、大事に保管されていたようだがなんでまた陰茎…?
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かぐらさんにお話を聞いた。
ーーお祖母さまはどんな方だったのでしょうか?
かぐら:祖母は92歳で今年5月に亡くなりました。投稿に祖母の遺品と書いてしまいましたが、正しくは、祖母が子供の頃に亡くなった父(※かぐらさんの曽祖父)の遺品の中の一部だそうです。曽祖父は聞き伝えになりますが、大正時代から登山やスキーに勤しみ、三味線を習ったりと粋な人だったということです。曽祖父の血を引いたのか、祖母は多趣味で海外に20カ国以上行くなどアクティブな人でした。自分の父の遺品を何度かの転居があったにも関わらず大事に持っていて、今回私たちの目の前に現れたという経緯です。
ーーご覧になった感想を。
かぐら:見た時の感想については、古い木箱の圧、そして開けた時の黒光りした指サイズの物体に「特級呪物」の文字しか浮かびませんでした。ただ遺品がかなりの数あって、とりあえず撮って遺品整理に戻ってしまいました。
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ーー投稿に大きな反響がありました。
かぐら:今回のこの反響には家族と共に驚いていました。大半は指ではなくちんちんであることへのツッコミが多かったんですが、子宝、特に男児に恵まれないと女性に人権がなかった時代のお守りであったことや、東北地方や世界各国で今でも子孫繁栄や浄化の象徴として崇められていることなどを知る機会にもなり、祖母を超えてご先祖様達の生活や想いなどに思いを巡らせるきっかけになりました。
そして実際に私の親戚はかなり多い上に皆仲が良く、お盆や年末年始などには20人以上が一つ屋根の下に集まります。それもこのお守りが代々守ってきてくれたおかげだなという感謝を感じています。
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SNSユーザー達から
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「1985年のつくば万博でどこかの国パビリオンにこれが陳列されていて子孫繁栄ということでお参りする人が絶えなかったと聞きました」
「この神様のおかげであなたが生まれたのですから きれいな箱に入れて大事にしてください 生理痛が重いとか 結婚しても子供ができないとか そういう話を家族にも相談できなかった時代のお守りです」
「嫁入り道具として母親か祖母が持たせたものかもしれない。私の母も姉から子宝に恵まれるようにと、下着を持たされて嫁入りしたと聞いている。下半身にまつわるものは縁起物という認識がこれらのことをさせたのだ」
など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはこのようなお守りをご覧になったことがあるだろうか?
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)