日本ギガバイト(GIGABYTE)は9月25日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている「東京ゲームショウ2025」に初出展した。ブースは福岡市を拠点とするeスポーツチーム「QT DIG∞(旧Sengoku Gaming)」との共同展開で、9月26日〜28日は各種イベントも開催される(※1)。
この記事では、初日の9月25日に展示されたGIGABYTEの最新製品を紹介する。
(※1)9月26日はビジネスデイ(報道/業界関係者限定)で、27日と28日は一般公開日
●QT DIG∞とのコラボゲーミングPC
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共同ブースということもあり、展示の“目玉”はQT DIG∞とのコラボレーションゲーミングデスクトップPCだ。QT DIG∞のECサイト(QT DIG∞ STORE)で購入可能で、今回はエントリークラスの2モデルが展示されていた。
●“売れ筋”のゲーミングノートPCを一挙展示
ブースでは、GIGABYTE製の“売れ筋”のゲーミングノートPCを使って実際にゲームを体験できるコーナーが展開されている。
特に売れ行きが良いというモデルが「GIGABYTE GAMING A16」だ。本モデルには外部GPUが異なるモデルが複数用意されているが、今回は13万円台から購入できるエントリーモデル(GeForce RTX 4050 Laptop GPU搭載)が展示されていた。
本製品の購買層はズバリ“ゲーマー”で、今のところはGeForce RTX 4050/4060 Laptop GPU搭載モデルが人気だという。
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ゲーマーだけでなく、クリエイターにも人気なモデルが「GIGABYTE AERO X16」だ。重量が約1.9kgと、ゲーミングノートPCとしては比較的軽量な点が特徴で、持ち運びもしやすい。
会場で展示されているモデルは、GeForce RTX 5060 Laptop GPUが搭載されている。TGPは本来の115Wから85Wに抑えられているが、BlackwellアーキテクチャのGPUは前世代(Ada Lovelaceアーキテクチャ)と比べると電力を抑えた場合の性能低下は少ないそうだ。
「じゃあ、性能の高いGeForce RTX 5080 Laptop GPUクラスのGPU付きのゲーミングノートPCは誰が買っているの?」というところだが、どうやら大学の研究室などがワークステーション代わりに購入することが多いのだという。
説明を聞いていて「別に光らなくても良いのでは……?」と、つい本音が漏れ出てしまったが、市場としては「ゲーミングノートPC=性能が高いPC」と認知されているとのことだ。なお、よく聞かれることらしいのだが、ライティング(光)は消すこともできる。
●「白い」PCパーツも勢ぞろい
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PCパーツは、「GIGABYTE」「AORUS」ブランドのホワイトモデル「ICEシリーズ」が展示されている(「GeForce RTX 5070 AERO 12G」のみICEが付かないホワイトモデル)。
最近はECサイトで購入する際に「ICE」をキーワードに入れて検索している人も多いとのことで、ICEシリーズの知名度が高くなってきていると実感しているという。
この中で注目したい製品は、Socket AM5対応マザーボード「X870E AORUS MASTER X3D ICE」「X870E AORUS PRO X3D ICE」だ。動的AIオーバークロック機能「X3D Turbo Mode 2.0」に対応しているのが特徴で、9月26日に発売された。つまり、取材当時は「発売直前のお披露目」だったということだ。
●ディスプレイは国内未発売製品も展示
GIGABYTEはゲーミングディスプレイにも力を入れている。今回は、国内未発売製品も含めて複数展示されていた。
注目は、280Hz駆動に対応する27型ゲーミングディスプレイ「MO27Q28G OLED Gaming Monitor」だ。LG Display製の「第4世代WOLED(ホワイトOLED)技術」を適用した有機EL(OLED)パネルを搭載しており、有機ELディスプレイではシェアの高いSamsung Display製の「OD-OLED」パネルと比べてピーク輝度が高いことが特徴だ。
日本では10月の発売を予定しており、価格は11万円程度を想定しているという。GIGABYTE製ゲーミングディスプレイで採用されていることが多い「KVM機能」にも対応しているため、複数のPCを使う環境でも役に立つだろう。
●1台70万円クラスのAIコンピュータ(実物)も展示
事前予告がなかった“変わり種”として、NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipを搭載したAIコンピュータ「AI TOP ATOM」の“実物”がパッケージと共に展示されていた。手に取ることも可能だ。
AI TOP ATOMは、NVIDIAが提唱するAI特化型ミニPC「DGX Spark」のGIGABYTE版で、日本では10月中旬以降に発売する予定だ。既に大学の研究室などか120件ほどの問い合わせがあるという。
DGX Sparkの価格は70万円程度からとなっており、AI TOP ATOMも同程度の価格となると思われる「超高価なAIコンピューティングシステムをこんなに気軽に展示して大丈夫?」と思うところだが、説明員が常に見守っているので大丈夫とのことだ。
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