
「白猫詐欺…」――。そんな言葉とともに投稿された、1匹の猫の衝撃的なビフォーアフター写真がThreadsで大きな反響を呼んでいます。投稿したのは、保護猫の「ナツ」ちゃんと暮らす、ゆきみさん(@yukimi.06)です。
写真に写るのは、保護した当初の真っ白な子猫の姿と、7年後にすっかり“焦げた”ような色合いに変化した現在の姿。カラスに襲われていた小さな命が起こした、7年越しの「詐欺」の真相とは。
お盆休みの朝、自宅の外から聞こえてきた大きな鳴き声。外を見に行くと、黒と白の2匹の子猫がカラスに狙われている光景が目に入りました。とくに白い子猫ばかりが、執拗に追われていました。
「急いで保護しました。それがナツです」
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すぐに保護し、命を守ることができましたが、後にナツちゃんは意識低下を起こし、一時は生死をさまよう状態に。しかし、奇跡的に回復し、元気に成長していきました。
ナツちゃんの毛色に変化が現れたのは、保護から2週間ほど経った頃でした。
「あれ?少し顔が色付いてきてる?と思いました。当時、猫の事を何も知らなかったのでみんなこんな風に変わるのかなと思っていました」
ところがその後、成長するにつれて白かった体に徐々に模様が現れ、毛色はみるみるうちに変化。真っ白だったはずの子猫が、すっかり「焦げた猫」に変身していたのです。「白猫だったはずなのに…」という驚きから、ゆきみさんは“白猫詐欺”と表現するようになりました。
実は、ナツちゃんのような色の変化は、特定の遺伝子を持つ猫に見られる現象だといいます。生まれたときは白く、成長するにつれて鼻先や耳、手足など体温の低い部分の色が濃くなるのは、「ポイントカラー」と呼ばれる猫種の特徴です。
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「改めて子猫の時の写真を見返していて、ほんとに白かったのにこんなに黒くなって詐欺に遭ったみたいだと思いました(笑)今は綺麗に焦げてますが、途中経過は中途半端に焦げていて悪い顔に見えます。」
飼い主にしかわからない、毛色の“途中経過”まで含めて、ナツちゃんの個性はますます愛おしい存在となっていきました。
そんなナツちゃんも、現在は7歳。性格は少し臆病で、些細な音や動きに驚いて飛び上がることもありますが、家の中ではとても人懐っこい一面を見せてくれます。
「ちょっとしたことにビックリしてよく飛び上がってます(笑)でも、甘えん坊でよく鳴いて喋り近くに寄ってきます」
もともと犬派だったというゆきみさんですが、ナツちゃんとの出会いがきっかけで「猫沼」にどっぷり。現在ではナツちゃんが、家族にとってかけがえのない存在になっています。
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「犬が好きで、正直猫は少し苦手でした。でも今では、家族全員を癒してくれる特別な存在です」
今回、「白猫詐欺」と題してナツちゃんの写真をThreadsに投稿したのは、保護してからちょうど7年となる“おうち記念日”だったからだそうです。
投稿には「うちも白猫詐欺です」「私も同じく被害者です」「うちは黒猫詐欺にあいました」「同じくです」など、写真付きで多くのコメントが寄せられました。
「たくさんのコメントをいただきビックリしました。共感してくれる方がたくさんいたのが印象的でした」