万博イベントのドローン撮影で不備疑い 毎日放送と社員ら書類送検
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2025年09月26日 17:51 毎日新聞

大阪府警本部=藤田剛撮影 毎日放送(大阪市)は26日、大阪・関西万博の開幕イベントの撮影でドローンの使用に必要な行政手続きに不備があったことから、同社と撮影スタッフら3人が航空法違反の疑いで大阪府警に書類送検されたと発表した。
同社によると、万博会場でのドローン飛行に関する大阪府条例に定められた手続きは行い、国土交通省から航空法に基づく飛行許可も得ていたが、同省に対する「飛行計画の通報」を怠っていた。
「通報」は同一時間帯にエリア内でドローンの飛行がないかなどの情報を共有するために必要な手続きだが、同社は飛行許可が下りたことで通報は必要ないと誤認したという。7月に大阪府警から手続きの不備について指摘があり、事案を把握した。
イベントは同社が主催した「1万人の第九 EXPO2025」。4月13日の開幕に合わせ、約1万人が大屋根リング上と地上でベートーベンの「第九」を歌い、3機のドローンが撮影のために飛行した。同社は「必要な手続きに不備があったことを重く受け止め、深く反省している。再発防止のために、社内においてドローンに関する規則の周知を徹底する」などとしている。【谷口豪】
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