【バスケ】B3新潟の五十嵐圭「必要なところは自分が行かないと」香川との開幕戦で必勝態勢

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2025年09月26日 21:47  日刊スポーツ

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練習で攻撃を仕掛ける五十嵐

B3新潟は27、28日、香川とアウェーのあなぶきアリーナ香川で対戦する。今季もチームをけん引するのはPG五十嵐圭(45)だ。自身の調整をじっくりと進めながら、チームメートの仕上がりを確認するなど、存在感を漂わせながら開幕を迎えた。今季は選手、社長補佐、強化部長補佐を兼任するが、まずは大黒柱として開幕連勝スタートを決めるために集中する。


  ◇  ◇  ◇


Bリーグが始まって節目の10年目のシーズンも、五十嵐にとっては通常の開幕と変わらない。「仕上がりはまだまだ」と笑う。もともと試合を重ねながら調子を上げていくタイプ。昨季プレーオフを戦った香川との対戦を前にしても、まだアクセルは踏み込まない。


もちろんコートで仕事をする準備はできている。今季の基軸はツーガード。プレシーズンから浜田貴流馬(あるま、28)、長尾光輝(26)、樋口蒼生(24)のPG陣の誰かとともに出場。年下の司令塔にボールを持たせ、SGの位置に入ることが多い。それでも「必要なところは自分が行かないと」。全体練習後、丁寧にシュートの打ち込みを繰り返す。


今季は社長補佐、強化部長補佐も兼任する。練習中に鵜沢潤監督(43)と言葉を交わす回数は昨季よりも増えた。攻守の切り替えが速いスタイルを掲げる今季、「チームの底上げには時間がかかる」と強化目線で現実を受け止めた。それはポジティブな意味を含めてのこと。「質を上げていくには時間が必要。強くなる可能性がある」。終盤の優勝争いまでにレベルの高いチームになる手応えを感じている。


試合現場にいれば管理職視点ではなく、その1戦に集中する選手目線だ。「もっと特徴を把握していかないと」と、司令塔として新外国籍選手とのコンビネーションに磨きをかける。実戦形式の練習ではアップテンポの中でキラーパスを通し、フリーの3点シュートを決める。要所を押さえる持ち味は調整途上段階でも群を抜く。


23日にデンカビッグスワンスタジアムでJ1新潟対名古屋戦をチームメートとともに観戦した。最下位に低迷するチームを懸命に応援するサポーターに心を打たれた。「ファンに愛されるチームにならないと」。フロント内外で要職を務める中、原点にある意識を確認してシーズンを迎える。【斎藤慎一郎】


○…鵜沢監督は昨季のプレーオフで2勝1敗で勝っている香川に対し、「相手はかなり気合が入っていると思う」と話した。それに対して、「まず自分たちがやることに徹する」。浜田、長尾の新加入司令塔の走力を軸に全体が走る。「大事なことはシーズン中に成長すること」と、開幕でやるべき試合をしてチーム力アップの土台を確かめるつもりだ。同時に「もちろん勝ちにこだわる。1点差でも勝てばいい」と開幕勝利へ意欲をのぞかせた。

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