JR東日本のネット予約サービス「えきねっと」がサービスを改善 「遅れている列車の指定席の予約」などに対応

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2025年09月26日 21:51  ITmedia Mobile

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10月2日から、トクだ値を適用したきっぷでも遅延/運休発生に限り乗車予定日に乗車変更を行えるようになる

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は9月25日、乗車券類(きっぷ)のネット予約サービス「えきねっと」のサービスを10月から順次改善することを発表した。


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●遅延している列車の指定席券などの購入/乗車変更(10月2日から)


 現在のえきねっとでは、発車時刻を過ぎた列車のきっぷの購入/変更に対応していない。そのため、例えば「到着が遅れている特急列車の(指定席)特急券を買いたい(変更したい)」という場合は駅窓口に出向く必要がある。


 10月2日以降、以下の条件を全て満たす場合は発車予定時刻を過ぎた場合でもえきねっとのWebサイト/アプリからきっぷの購入(予約)や乗車変更が可能となる。


・JR東日本エリアを運行する新幹線/在来線特急の予約である(他社直通列車を含む)


・1列車のみ(=乗り継ぎ無し)の予約である


・(複数人で予約している場合)全員が同一内容で変更を行う


トクだ値(特殊な割引)を維持した乗車変更も可能に


 えきねっとでは、「トクだ値」という特殊な割引を適用したきっぷを列車/席数/区間を限定して販売している。通常よりも割引率が高いこともあり、トクだ値を適用したきっぷは、乗車当日に乗車変更を行えない(変更する場合は乗車前日まで)など複数の取り扱い制限がある。


 そのため、例えば「乗る列車が遅れている(運休してしまった)ので、別の列車に変えたい」という場合、従来はトクだ値を適用した予約をキャンセル(払い戻し)した上で、乗ろうとする列車のきっぷを無割引または低率の割引で購入せざるを得なかった。


 10月2日以降は、トクだ値を適用した予約であっても乗車する列車の遅延/運休が確定した場合に限り、乗車当日でも割引を維持して乗車変更が可能となる。適用条件は上で紹介したものと同様だ。


●予約列車の遅延/運休時の払い戻し対応の迅速化(10月31日から)


 えきねっとでは、地震や災害などによる長期運休、または工事などによる計画運休が決まるとWebサイト/アプリから無手数料での払い戻し操作を行える。


 10月31日からは、JR東日本全エリアの新幹線/特急列車の予約に限り、突発的な輸送障害(車両故障や人身事故など)も無手数料払い戻しの対象とする。


 ただし、臨時列車はこの取り扱いの対象外となることがある他、「在来線チケットレス特急券」と「えきねっとQチケ」の在来線特急券については、発車予定時刻の30分前までの対応となる。


●JR東日本/JR北海道の新幹線の早期予約サービス(10月31日から)


 JRグループの特急券や指定席券は、乗車日1カ月前の10時から前売りが始まる。えきねっとの場合、乗車日の1カ月+7日前の14時から1カ月前の9時54分まで「事前受付」というサービスを行っているが(※1)、これは確約ではなく希望の列車(座席)を確保できない可能性がある。


(※1)東海旅客鉄道(JR東海)/四国旅客鉄道(JR四国)/九州旅客鉄道(JR九州)の区間を含む予約では事前受付を利用できない


 10月31日からは、この事前予約とは別に「早期予約サービス」が始まる。こちらは乗車日の3カ月前の14時から1カ月+8日前の23時59分まで受け付けるもので、予約時点で座席の確保は確定することが特徴だ。


 ただし、このサービスを利用できるのはJR東日本と北海道旅客鉄道(JR北海道)を運行する以下の新幹線列車のみで、列車と席数を限った販売となる。チケットレス乗車(新幹線eチケット/えきねっとQチケット)も選べる。


・はやぶさ(東北・北海道新幹線)


・やまびこ(東北新幹線)


・こまち(東北・秋田新幹線)


・つばさ(東北・山形新幹線)


・とき(上越新幹線)


・あさま(北陸新幹線)


 また、このサービスは早期予約の段階では座席位置を指定できず、乗車日1カ月前の8時以降に座席位置が告知されるようになっている。あくまでも「確実に座れる」ことに主眼を置いたものだと考えたい。代金の支払い方法はクレジットカード(デビットカード)のみとなる。



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