<阪神6−2中日>◇26日◇甲子園
阪神村上頌樹投手(27)が初の最高勝率をほぼ確実にした。自己最多を更新する13勝でタイトル条件をクリア。トップの勝率7割6分5厘は他の追随を許さない。「昨年リーグで一番負けが多かった。勝率や最多勝の争いをできて本当にうれしい。反骨心を出せている」。23年に10勝を挙げ、最優秀防御率とMVP、新人王も獲得して迎えた昨季は7勝11敗。完全に輝きを取り戻した1年だ。
初回に中日打線を3者凡退に斬ると、直後に打線が4点を先制。5回を5安打無四死球、1失点にまとめた。負けなら規定の13勝に届かない土俵際。「『5点くらい入らんかな〜』と思っていたら、初回から4点入ってうれしかった。勝てたのが一番なので本当に感謝です」と頭を下げた。
3回と5回、2度の打球直撃を受けてヒヤリとさせた。「当たってから気合が入ったので吹っ切れた」。痛打を良薬に替え、しっかり責任回数を投げ切った。
1位の奪三振も4個上積みし、2位中日高橋宏に5差をつけて136に伸ばした。藤川監督は「もうひと登板、チャンスはある。奪三振の方がもう少し。彼も意欲的だと思いますけど」と今後の起用方針を説明。今日27日に先発してくる高橋宏次第では、中5日でシーズン最終の10月2日ヤクルト戦(甲子園)で登板させる可能性を明かした。
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14勝でリーグ1位をいくDeNA東にも1差に接近した。防御率1位は才木で盗塁1位は近本、本塁打&打点2冠の佐藤輝も同じ兵庫県民。「兵庫県が頑張っているので、最多勝も取れるなら取りたい」。3冠でシーズンを締める夢までふくらんできた。【塚本光】
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