警視庁捜査員2人「不起訴不当」=虚偽文書作成で検審―大川原冤罪事件
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2025年09月26日 23:01 時事通信社

機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)を巡る冤罪(えんざい)事件で、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で刑事告発され、東京地検が不起訴(嫌疑不十分)とした当時の警視庁公安部捜査員2人について、東京第6検察審査会は26日までに「不起訴不当」と議決した。17日付。
同社の代理人弁護士が明らかにした。地検は再捜査し、改めて刑事処分の可否を判断する。
2人は2019年5月、同社製の噴霧乾燥機の温度実験をした際、立件に不利なデータを除くなど虚偽の捜査報告書を作成した疑いで告発された。今年1月に不起訴となり、同社側が審査を申し立てていた。
検審は議決で、2人が温度計測の事実を記載しなかったことについて「温度が立件するには不十分だったため、意味のない結果だとして書類から除いたと言わざるを得ない。『立件ありき』で捜査し、実験結果を記載しないことは許されるべきではない」と指摘。検察官の不起訴処分について「受け入れられない」とした。
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