【ラグビー】BR東京191センチ ロック山本嶺二郎「全試合出場」への道…“ネズミ”除去で開幕万全

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2025年09月27日 05:01  日刊スポーツ

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練習に励むリコーブラックラムズ東京の山本嶺二郎(チーム提供)

ラグビーの選手育成を目的とする新大会「リーグワンライジング」が27日、開幕する。


1部のリコーブラックラムズ東京(BR東京)は26日、初戦の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦(27日午後2時半、神奈川・三菱重工相模原グラウンド)に向けて、東京・世田谷区内で調整。ロックで先発する山本嶺二郎(23)は、初開催の大会へ「勝利も大事だが、個人的にもアピールの場だと思って頑張りたい」と意気込んだ。


勝負の年と見据える。「今季は全試合出たいと思っている。その意味でも、プレシーズンはすごく大事」と誓う。昨季、全試合出場したマイケル・ストーバーグ(33)が東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)に移籍。その分、今季初戦で背番号5を背負う23歳には期待がかかる。「去年からもやってきたが、今年もリーダーシップを発揮したい」と思いを明かす。


明大では副将として大学選手権準優勝へ導き、24年3月にリーグワンデビュー。昨季、シーズン前は好調だったが、序盤は出番をつかめなかった。「メンタルがキツかった」という時期を乗り越え、11試合に出場した。


シーズン後には飛躍のヒントを手にした。5月に「JAPAN XV」としてニュージーランド学生代表戦に出場。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)からも指導を受けた。課題はズバリ「フィジカルが足りない」。191センチの長身を武器とするが、“厚み”の不足を指摘された。「どうにかしないとジャパン(日本代表)になれない」。意識を変え、苦手なジムにも積極的に足を運んだ。フランカー山本秀(26)らと切磋琢磨(せっさたくま)し、チームメートからも「体が大きくなったな」と驚かれるほど進化した。


6月には思い切って、明大時から痛めていた両足首を手術。いわゆる“ネズミ”を除去した。7月からランニングを開始し、9月からは完全復帰。「調子よく来ている」と自信をのぞかせる。


チームは今季1部で「TOP6」を掲げる。昨季は7位と躍進。あと1歩階段をのぼり、上位6チームが進むプレーオフを目指す。


25−26年シーズンの開幕戦は12月13日。秩父宮ラグビー場で行われる、東京サントリーサンゴリアス(東京SG)戦を見据える。「サントリー戦から出場するためにも、すごく大事な試合になる」。ライジング初戦でアピールし、上昇につなげる覚悟だ。【飯岡大暉】


◆リーグワンライジング 若手や出場機会が限定されている選手の機会確保、発掘を目指し今季から設立。参加20クラブを東・中・西の3エリアに分け、エリア内で各チームが2試合対戦。順位付けは行わない。登録人数は通常の23人から30人に拡大され、リーグワン公式戦出場回数15試合以下の選手を5名以上登録する必要がある。今季は9月27日から10月11日までの3週で開催。

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