
近年、履き心地の良さから人気を集めている「リカバリーサンダル」。今回はリカバリーサンダルの中でも人気のモデルOOFOSの「OOAHH」とHOKAの「オラ リカバリー スライド 3」を比較したうえで「OOAHH」を購入したので、決め手となった部分を解説していきます。
●リカバリーサンダルとは
リカバリーサンダルは、スポーツなどで疲労やダメージが蓄積した足を回復させることを目的としたサンダルです。
土踏まずにフィットするようなアーチのサポートが特徴で、足への圧力を分散しつつ、血行を促進することで、足のむくみや冷えの改善、膝や腰への負担軽減などが期待できます。
|
|
酷使した足を労わるためのクッション性の高いソールや、履き心地に配慮した設計も特徴です。
履き心地に優れていることから近年では普段履きとしても人気を集めています。
●各モデルの概要:OOFOS OOAHH
リカバリーサンダルのパイオニア的存在である「OOFOS(ウーフォス)」のモデルです。
人間工学に基づいた特許取得のフットベッド設計や、独自素材「OOfoam」を使用している点が特徴です。
|
|
OOfoamを使用したソールは一般的なEVA素材のミッドソールと比べて衝撃を約37%抑えることができ、着地による足や関節への負担を軽減することができるとのことです。
「OOAHH」は、シリーズの中でもスライドサンダル型の形状が特徴で、性別やシーンを問わず履きやすいデザインが特徴となっています。
公式ストアでの価格は8580円(税込、以下同)です。
●各モデルの概要:HOKA オラ リカバリー スライド 3
フランス発のフットウェアブランド「HOKA(ホカ)」のモデルです。
|
|
インジェクション成型で加工したEVAアウトソールと、EVAミッドソールを組み合わせた2層構造のソールを採用しており、快適な履き心地と耐久性を両立しています。
HOKAらしいボリューム感のあるソールで、デザインのアクセントにもなっている点も見逃せません。
かかと部分も周囲が盛り上がった設計で足全体が包み込まれるような履き心地も特徴です。
公式ストアでの価格は9900円です。
●ファーストインプレッション
履いた時に、両方のモデルでまず感じるのはリカバリーサンダルの特徴でもある土踏まずのサポートです。土踏まずのアーチがせり上がっているので、初めてリカバリーサンダルを履く人は驚くかもしれません。
しかし、土踏まずのサポートこそ似た形状になっていますが、履き心地には大きな差があることがすぐに分かります。
OOFOSは柔らかく足の裏全体に吸い付くような履き心地で、HOKAは剛性があってがっちりと足全体をサポートするような履き心地が特徴です。
このインプレッションは、素材感の違いも大きな要因となっていそうです。
OOFOSはキメが細かい滑らかな肌触りの素材を使用していて、HOKAは少しつるっとした硬めの素材を使用しています。
少し歩いてみた感想も、OOFOSはとにかく足を甘やかしてくれるような柔らかい履き心地で、HOKAはしっかりとしたソールで安定した歩行をサポートしてくれる感覚でした。
●OOFOSを選んだ理由
総合的な評価としては甲乙つけがたい2モデルだったのですが、最終的にOOFOSのOOAHHを購入することにしました。
結論から言うと“部屋履きとしてはOOAHHの方が優れている”と感じたことが大きな要因です。
部屋履きは、長距離を歩くわけではないので足入れ感の良さや取り回しを重視したため、より瞬間的な履き心地に優れたOOAHHに軍配が上がったという感じです。
また見た目的にもアクセントになっているHOKAのオラ リカバリー スライド 3のソールの厚さは、部屋履きとして考えると少々オーバースペックだし、日本のマンションの狭い廊下や室内を歩くことを考えると少し邪魔になるというのも“HOKAを選ばない”理由となりました。
OOAHHは、デザインもシンプルでソールも適度な厚さでスッキリとしていて室内で履いても違和感がなく邪魔になりません。
今回、部屋履きという用途であったためOOAHHを選びましたが、外履きであればよりサポート感やソールの剛性が優れたオラ リカバリー スライド 3を選んでいたと思います。実際に筆者は、夏の外履きとしてHOKAのサンダルを愛用しています。
同じリカバリーサンダルでも、一度履いてみると設計思想や目指す履き心地の違いを感じられるので、実際に履いてみて用途に合わせて選ぶのをおすすめします。