30号本塁打を放ったカブス・鈴木誠也(写真=GettyImages)○ カブス 12−1 カージナルス ●
<現地時間9月26日 リグリー・フィールド>
シカゴ・カブスが同地区4位カージナルスとの今季最終カードを先勝。鈴木誠也外野手(31)は「5番・右翼手」でフル出場し、2試合連発の30号本塁打を放った。
カブス6点リードの7回裏、二死満塁と好機で第4打席を迎えた鈴木は、カウント2-1から右腕ロイクロフトの外角シンカーを振り抜き、打球速度101.4マイル(約163.2キロ)、角度25度の弾丸ライナーを左中間スタンドへ。飛距離392フィート(約119メートル)の30号グランドスラムで試合を決定付け、本拠地を熱狂の渦に陥れた。
鈴木は前半戦だけで昨季までのキャリアハイを上回る25本塁打を放つも、8月6日のレッズ戦で27号を放って以来、出場39試合でノーアーチ。前日のメッツ戦では28号ソロ、29号3ランと2打席連発のアーチを描き、長いトンネルから抜け出していた。
そして松井秀喜、大谷翔平に次いで日本人3人目となるシーズン30本塁打・100打点に到達。右打者としては初の快挙を成し遂げた。今季成績を打率.244、30本塁打、101打点、OPS.791とし、4年目で初進出のポストシーズンに向けて復調を見せている。
カブスは4回裏にピート・クロー・アームストロングが30号2ランを放ち、初の「30本塁打−30盗塁」を達成。最終的に12安打、12得点と打線が爆発した。序盤から援護に恵まれた先発右腕コリン・レイは元巨人の右腕マイルズ・マイコラスとの投げ合いを制し、今季11勝目。チームは2018年以来、7年ぶりのシーズン90勝到達を果たしている。