ニッポン放送・宮田統樹アナ「がっくりした上田二朗」、「さすが長嶋茂雄というような印象」一番熱かった“ノーノー未遂”から3年後にはノーノーを初実況。その37年後に2度目のノーノーの瞬間を実況

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2025年09月27日 11:01  ベースボールキング

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ニッポン放送・宮田統樹アナウンサー
◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルームのテーマは“今まで一番熱かった試合”



 「解説はあの時、豊田泰光さんだったのかな。それで甲子園で一緒に喋っていたら、上田二朗が淡々と投げてノーヒットノーランをやりそうな。僕はすっかり内容を忘れてるんだけど」。



 ニッポン放送ショウアップナイターで実況を務める宮田統樹アナウンサーは、阪神・上田二朗がノーヒットノーランを逃した1973年7月1日の巨人戦(甲子園)について、当時を懐かしむように話した。



 上田は9回2アウトまで巨人打線をノーヒットに抑えていたが、長嶋茂雄にレフト前に運ばれた。宮田アナは「長嶋選手が、確かね三遊間にゴロのヒットだったと思います。がっくりした上田二朗とノーヒットノーランを助けられたジャイアンツのような構図だったんですけど、さすが長嶋茂雄というような印象があってね」と明かす。



 「73年7月3日は日曜日だったんですよ。あの頃、ON日記という番組をやっていて、中継が始まる前の5分間番組かな。こういう記録を作った巨人長嶋選手なんだけど、月曜日の分はその前の週に録音で録っているわけ。大きな仕事をした長嶋選手にノーヒットノーランのことを聞かないと、番組の意味がないじゃないですか。昨日の今日で月曜日の夕方の放送に間に合わせるために、月曜日のジャイアンツの帰りの移動の新幹線の中で、ジャイアンツの広報にお願いしてインタビューを申し込んだわけ。快く答えてくれて、それで長嶋さんが座っているグリーン車に行って、僕は月曜日のON日記を録音しましたね」。



 取材中の長嶋茂雄は、どんな感じだったのだろうかーー、



 「明るく喋ってくれたね。どんな内容だったか、すっかり忘れているけど、快く応じてくれて、背格好が大きかった記憶があるね」。



 長嶋茂雄の安打でノーヒットノーランの実況は叶わなかったが、その3年後に再びチャンスが訪れる。



 「最後のバッターが誰だったか忘れたけど、最後のシーンを覚えているね。広島市民球場のニッポン放送の放送席は、三塁線の延長上にあって打球が見えにくい。スタンドマイクの棒を持って体を前に乗り出して、マイクを持つような感じで右に体を向けて、捕ったか捕らないかを確認して、喋った記憶があるね。捕ったんだけどね」と、76年4月18日の広島戦(広島)で巨人・加藤初のノーヒットノーランを実況した。



 それから、37年後の2013年6月28日のDeNA戦(横浜)で中日・山井大介のノーヒットノーランの瞬間を実況した。



 「その時は風邪気味で体調が良くなかった。声がそんなにどうこうということはなかったんだけど、その時は覚えているね。加藤さんは静かな方で、山井さんも静かな方でしたね」。



 一番熱かった試合に挙げた73年の実況ではノーヒットノーランの実況を叶わなかったが、その3年後にノーヒットノーランの瞬間を実況し、37年の時を経て、2度目のノーヒットノーランの瞬間を実況しているのは凄い。



(ニッポン放送ショウアップナイター)

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