ヤクルト川端慎吾内野手(37)が27日、今季限りでの現役引退を発表した。市和歌山商から05年高校生ドラフト3巡目で入団。15年は首位打者に輝くなど通算打率2割9分3厘で、1099安打を積み重ねた。会見では涙があふれた。20年の現役生活に区切りを付けた。27日広島戦(神宮)から2試合で1軍昇格し、引退試合は来年3月に実施される予定。
■会見の一問一答
−最初に引退を伝えた人
「家族にすぐに電話しました」
−ご家族の反応は
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「いつもあまり電話をしない時間帯に電話をしたので、そういうことかなと察している感じでした。あまりびっくりしている感じはなかった」
−決断の経緯
「本当に悩んで悩んで、なかなか結論を出すことができなかったのですが、時間がたつにつれて、少しずつ落ち着いて冷静に考えられるようになって、この辺で身を引くのがベストなのじゃないかなと。自分の中でそう思えてきたので、つい最近ですけど、決断しました」
−最後まで迷った
「体はまだ、どこも痛くなかったですし、1年間けがせずに、ファームでしたけど、しっかり野球ができていた。その部分が一番大きかったかなと思います。だからなかなか諦めきることができなかった。まだ体が動くのになと」
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−ここまでのプロ野球人生を振り返って
「ヤクルトで20年間、野球をやらせていただいて本当に感謝しています。本当にいろいろあったなという感じですね。山あり谷ありというか。良いことも悪いこともたくさんありましたし、優勝もさせてもらったし、タイトルを取ることもできましたし、日本一を決めるヒットも打たせもらいました。その中で、たくさんけがもしましたし、腰の手術も2度して、本当にいろんなことがありましたけど、全て自分の経験といいますか、財産になっていると思うので、本当に20年間、納得しています」
−最もうれしかったこと
「2020年に2度目の腰の大きな手術をしたんですけど、その部分で、守ることができないくらいの痛みだった。なかなかちょっと復活するのは難しいかなと思いながらの2021年のシーズンだったが、高津監督に開幕から使ってもらって、何とか成績を、自分でもびっくりするような活躍することができて、1年間チームの戦力になれたことがうれしかったですね」
−最も苦しかったこと
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「やっぱり大きなけがをしてリハビリっていうのが一番苦しかった。何もできないというのは本当に苦しいんだなと感じました。まだ、打てないとか成績が落ちたとか、そういうことの方がよっぽどマシだなと思いましたね」
−どのように乗り越えてきたか
「家族の支えだったりとか、どんなに苦しい時でも暗い感じを見せずに、家族も明るく接してくれました。それが一番大きな原動力になったかなと思います」
◆川端慎吾(かわばた・しんご)1987年(昭62)10月16日、大阪府生まれ。市和歌山商(現市和歌山)2年の夏に甲子園出場。05年高校生ドラフト3巡目でヤクルトに入団。15年に首位打者と最多安打。21年に歴代2位のシーズン代打30安打。代打で通算94安打は球団最多。ベストナイン、ゴールデングラブ賞各1度。オールスター出場2度。15年プレミア12日本代表。通算1326試合に出場し、3752打数1099安打、打率2割9分3厘、40本塁打、409打点。185センチ、86キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸2400万円。
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