<イースタン・リーグ:巨人−ロッテ>◇27日◇ジャイアンツタウン
今季限りで引退する巨人近藤大亮投手(34)が笑顔で現役ラストマウンドを終えた。
先発し、オリックス時代の同僚・大下誠一郎内野手(27)と対峙(たいじ)した。「支えてもらった人たちに向けて、全力で腕振ってるところを見せられたら」。その言葉通り、1球1球に思いを込めた。
初球は135キロの直球で見逃しストライク。2球目は136キロの直球で空振り。最後は、140キロの直球で空振り三振を奪った。大下との抱擁後、マウンド上で仲間たちと握手を交わし、笑顔で降板。球場に駆け付けた大勢のファンから、温かい拍手が送られた。
今年3月13日のソフトバンクとのオープン戦(みずほペイペイ)で右肩を負傷し、わずか1球で緊急降板した。半年経った今でも「腱板(けんばん)はちぎれている」ほどの大けが。それでも「腐るのは簡単だと思うんですけど、最後マウンドに立つことを目標にして」と、グラウンドに立ち続けた。けがと向き合い続けたリリーバーは、渾身(こんしん)の直球で有終の美を飾った。
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