「スンネイ」が架空のオークションで創業者を売却、翌日本当にブランドから退くことを発表
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2025年09月27日 16:11 Fashionsnap.com


創業者のロリス・メッシーナとシモーネ・リッツォが競売にかけられる
Image by: ©Launchmetrics Spotlight
イタリア発「スンネイ(SUNNEI)」が現地時間9月26日、ミラノファッションウィークで2026年春夏コレクションのプレゼンテーションを開催した。美術品オークションハウス「クリスティーズ(Christie's)」とコラボレーションして架空のオークションを展開するという内容で、会場では創業者でデザイナーのロリス・メッシーナ(Loris Messina)とシモーネ・リッツォ(Simone Rizzo)が競売にかけらるという演出が繰り広げられたが、プレゼンテーション開催の翌日、スンネイは本当に両氏がブランドから退くことを発表した。
スンネイはフォトグラファーの元アシスタントという経歴を持つロリス・メッシーナと、セレクトショップでバイイングを経験したシモーネ・リッツォが2015年に立ち上げたブランド。テーラリングをベースに遊びを加えたデザインが特長で、過去にはアニメーションアバターを用いたコレクション発表やモデルがキャットウォークからダイブするショー演出などで話題を集めてきた。
2026年春夏のプレゼンテーションは、ランウェイではなく、架空のオークション会場を舞台にスンネイのアイテムを着用したモデルたちが競売にかけられた商品を競り合うというもの。来場者もオークションに参加可能で、最後に肩車をしたロリス・メッシーナとシモーネ・リッツォが競売にかけられた際には、入札が繰り返され価格は釣り上がっていった。
そうしたユニークなプレゼンテーションがあった翌日、スンネイはロリス・メッシーナとシモーネ・リッツォがブランドから去ることを発表。「この退任は重要な章の終わりを示しますが、道のりの終わりではありません。これらの年月を定義してきたアプローチ、ヴィジョン、エネルギーは、これからの仕事の中心であり続けます」とし、後任についてはアナウンスされなかった。
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