サトノレーヴ(c)netkeiba 今週の日曜日は、中山競馬場でスプリンターズステークス(GI)が行われます。
過去10年のスプリンターズSでは三連単で10万馬券以上になったのが5回と半数を占めます。昨年も9番人気のルガルが優勝し、三連単は29万超え馬券の高配当になっていますし荒れる可能性が高い一戦と言えそうです。
しかし、高配当決着が目立つここ10年のスプリンターズSですが、意外にも上位人気馬も大きくは崩れていません。過去10年のスプリンターズSでの5番人気以内の馬は8勝2着6回3着4回となっていますし、5番人気以内の馬が総崩れとなったケースはありません。三連単で29万馬券となった昨年も2、3着は5番人気以内の馬でした。
高配当も期待できるレースではありますが、人気馬と人気薄を上手く組み合わせることが的中するための近道と言えそうです。そんなスプリンターズSで、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆春秋スプリントGI連覇へ死角なし
今週のスプリンターズSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるサトノレーヴでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
サトノレーヴは今年の高松宮記念(GI)を制した後の近2走は海外へ転戦しどちらも2着に好走。残念ながら勝ち切ることはできていませんが、2走前のチェアマンズスプリントプライズ(G1)の勝ち馬はワールドベストレースホースランキングのスプリント部門で1位(25年9月12日現在)のカーインライジング、そして前走のクイーンエリザベス2世ジュビリーS(G1)の勝ち馬は同2位のラザット。現在のスプリント路線のトップに君臨する世界の強豪と僅差の競馬を演じているのは素直に評価すべき点と言えるでしょう。
サトノレーヴは昨年のスプリンターズSでは、レーン騎手とコンビを組み1番人気で出走するも7着と期待に応えることができていません。レースではスタートで少し後手を踏んだことに加えて、6枠12番とやや外目の枠だったことも敗因として考えられます。
ここ10年のスプリンターズSは内目の枠に入った馬の好走が目立っており、外目の枠が当たってしまった馬は苦戦しています。特に6枠から8枠に入った馬は2勝2着2回3着1回で複勝率8.3%と低調ですし、昨年の敗戦が力負けとは言い切れませんので参考外と見てもよさそうです。
今年のサトノレーヴは4枠7番と昨年に比べると内目の枠に入ったのは好材料でしょう。さらに鞍上にはモレイラ騎手を起用。これまでモレイラ騎手とは5度コンビを組んで2勝2着2回3着1回と複勝率100%。鞍上は完全に手の内に入れているはずですし、今回もサトノレーヴが存分に力を発揮できるような騎乗を見せてくれそうです。
この中間の報道を見る限り、海外遠征帰りからの初戦でも状態面に関しては不安がなさそうです。最終追い切りではウッドコースの併せ馬で手応え十分に併入。動き自体もスムーズに走れていたように見えましたし、自身の力を出し切れる仕上がりにありそうですし、昨年とは全く違いパフォーマンスに期待したいところです。