【巨人】佐々木俊輔「体が反応してくれた」試行錯誤重ねた新打撃フォームでV打

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2025年09月27日 21:17  日刊スポーツ

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DeNA対巨人 9回表巨人2死満塁、2点適時打を放つ佐々木(撮影・水谷安孝)

<DeNA8−9巨人>◇27日◇横浜



勝利に貢献するために構えを変えた。巨人佐々木俊輔外野手(25)は1つを念じた。「前に飛ばそう」。ただ、試行錯誤の新スイングを信じる。膝を折ってしゃがむ以前の姿ではなく、上体を立てた。


9回2死満塁。4点差で迎えた最終回は、仲間の連打で1点差に迫っていた。苦しむDeNA伊勢の2球目、外角低めに沈むフォークに右手を合わせ、右前に運んだ。「体が反応してくれた」。決勝の2点適時打に拳を振った。敗戦なら3位確定の窮地を救った。


「バランスが良い中で、軸が残ったまま振れている」。好感触があった。8月27日の敵地での広島戦。室内練習場で阿部監督が投げる球を打ち続けた。「力があるのに長打が出ていない」。指揮官の助言に、見た目は大胆に変えた新フォームを模索し始めた。その後の2軍でも「自分の中に落とし込んで」力を伝える術を求めた。21日に再昇格し、出番を待っていた。


今季のグラブにつけるロゴを選ぶ際、「一番人気のないものはどれですか」と聞いた。誰のまねでもない独自性こそ大事にする。スイングも同じ。「今までやってきた野球人生の中で変えるのは、怖いことは1つもない」と恐れない。


逆転で本拠地開催がかかる2位へ、残り3戦全勝が必須。「全試合勝ってCSを(東京)ドームでできるように頑張ります!」。終盤戦のチームの力に−。独自を磨き、土壇場で思いを実らせた。【阿部健吾】


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