2年連続で凱旋門賞に出走したオルフェーヴル(13年出走時、撮影:高橋正和) アロヒアリイをはじめ、ビザンチンドリーム、クロワデュノールと凱旋門賞の前哨戦で日本馬がつぎつぎに白星を挙げている。悲願の勝利に向けて期待と気運が高まっているが、netkeiba公式Xではこのほど、「あなたの思い出の凱旋門賞は?」とのテーマでアンケートを実施。リプライや引用リポストで、熱い思いが寄せられた。
多かったのはオルフェーヴルの挑戦を挙げる声。2012年、13年と2年連続で2着。特に12年は直線で一旦完全に抜け出しながら、ゴール寸前でソレミア(Solemia)に差し返されて惜しくも敗れた。ファンからは「さすがに勝ったと思ったからショックがでかすぎて、次の日が休みで助かった。本当にほぼ眠れなかった」や「テレビ前で呆然とした。しばらく動けなかった」との投稿。わずかクビ差で快挙を逃したこともあって、声援をおくった日本の関係者、ファンは多くが悔しさをにじませた。
エルコンドルパサーが挑戦した99年について語る人も。前年のジャパンC覇者は、年明けからヨーロッパに長期遠征。イスパーン賞2着、サンクルー大賞1着、フォワ賞1着とすばらしい過程を踏み、凱旋門賞でも2着に好走した。「当時、世界最強のモンジューと互角に渡り合ったので」や「今でも語り継がれるモンジュー相手の大接戦。これは数年以内に日本馬が凱旋門賞を制覇するぞと興奮したのを覚えている」などの声。ライバルの激闘に胸が熱くなったというファンが多かった。
ほかには、ダンシングブレーヴが制した86年に「シリウスシンボリが何処にいるのか探してる内に最後の直線に入ってて、叩き合いしてる外から飛んで来て、まとめて抜いて行ったインパクトが忘れられない」。ディープインパクトが挑んだ06年に「勝ったと思ったら後続から差されて呆然とした。世界との違いを嫌と言うほど味わった」などの引用リポストがあった。
1969年、スピードシンボリの果敢なチャレンジから気づけば半世紀以上。今年はついに歓喜の瞬間が訪れるだろうか。いずれにしても、ファンの思い出の1ページに残るような、名勝負を期待しよう。