【テニス】19歳小田凱人が車いすの部3連覇を達成 初戦から失ったゲームはわずか「1」

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2025年09月29日 12:43  日刊スポーツ

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木下グループ・ジャパン・オープン車いすの部を制し、会場の声援に応える小田凱人(撮影・勝部晃多)

<テニス:木下グループ・ジャパン・オープン>◇第6日◇29日◇東京・有明テニスの森公園◇車いすの部シングルス決勝



世界ランキング1位で第1シードの小田凱人(19=東海理化)が大会3連覇を果たした。


決勝で第2シードの荒井大輔(37=BNPパリバ)と対戦。21年東京、24年パリとパラリンピック2大会出場の相手を寄せ付けず、6−0、6−0のストレートで下した。


この日は1セット目から13ポイント連取する完璧な立ち上がりを見せ、1ゲームも与えず「ダブルベーグル」で完勝。27日の初戦から決勝までの3戦で、失ったゲームはわずか「1」だった。小田は「一番強い姿を見せたかった。僕が引退する時に『この頃からいろんな人に知ってもらえた』と思えるような年にしたい」と胸を張った。荒井は出身地の岐阜で車いすテニスを始めた縁もあり、自身が小学生の時から知る存在。「選手というより先輩。ずっと見守ってくれていたので、この試合ができて感慨深い」と感謝した。


パラリンピックと4大大会を全制覇する「生涯ゴールデンスラム」を達成した全米オープン後、初めての大会。「もっと強くなって、いい試合見せたい」とモチベーション高く臨んだ凱旋(がいせん)試合で、また記録を刻んだ。平日の午前スタートにもかかわらず、会場を多くの観客が埋めた。「最高。始めた時に掲げた夢は何個かかなえられたけど、夢はかなうということを伝えたい。それをコートで表現できるし、伝えることが僕の夢」とかみしめた。


偉業を達成してもなお、競技への探求心は尽きない。「勝てば勝つほど楽しい」。年間グランドスラム、サーブの時速200キロ、スタジアムでの試合出場など、まだまだ成し遂げたい目標はたくさんある。「(車いすテニスが)一番かっこいいスポーツだと思う。もっと強くなるし、そこを信じて欲しい」と誓った。これからも、志高く進んでいく。

このニュースに関するつぶやき

  • 国枝さんの時も、そうなんだけど、、凄い事をしている小田君の報道の規模が小さ過ぎる。よく分からないチャリティ番組や障碍者支援の番組より、こんなニュースを大きく取り上げるべきなんじゃない?
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