フィギュアスケート女子で4大陸選手権と全日本選手権で優勝2度を誇る紀平梨花(23=トヨタ自動車)が29日にアイスダンス挑戦を電撃表明し、正午からオンラインでの記者会見に臨んだ。
アイスダンサーとして4大陸選手権やグランプリ(GP)シリーズに出場経験のある西山真瑚(しんご、23=オリエンタルバイオ)とカップルを結成。自身は北京五輪シーズンだった21年に右距骨疲労骨折が判明した。直近2シーズンは競技会を全休し、今季も全日本選手権の予選となる中部選手権欠場を表明。シングルでは26年ミラノ・コルティナ五輪出場の可能性が消滅していた。
今後については西日本選手権(10月31日〜11月3日、滋賀・大津市)と兼ねて行われる全日本選手権(12月、東京)のアイスダンス予選会に出場。ミラノ五輪へ諦めることはせず、フランスのアルプス地域で開かれる30年五輪を現実的に見据えていく。
シングルに関しては「今はアイスダンスに集中する形を選択させていただきました。シングル引退というわけではなく、この先滑っていって、シングルにも、のちのち生かせる部分はたくさんある。そこはまだ詳しくはもやっとしていますが、今のところは並行してやっていく形で、今はアイスダンスに集中しています」と現時点でのスタンスを示した。【松本航】
◆紀平梨花(きひら・りか)2002年(平14)7月21日、兵庫・西宮市生まれ。4歳で競技を始める。15年に全日本ノービス選手権Aで優勝。17年全日本ジュニア選手権、18年GPファイナルも制覇。4大陸選手権、全日本選手権ともに19、20年と2連覇。155センチ。
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◆西山真瑚(にしやま・しんご)2002年(平14)1月24日、東京都生まれ。6歳で競技を始め、12年に全日本ノービス選手権Bで優勝。中学3年の16年1月にカナダ・クリケットクラブへ拠点を移す。高校1年で3回転半を跳ぶも、右足首負傷や腰の疲労骨折に苦しんだ。そのリハビリ中にアイスダンスの魅力を知る好機に多く恵まれ、転向を決断。英ロイヤル・バレエ団に所属するプリンシパル(トップ階級)のバレリーナ高田茜は母方の親戚。173センチ。
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