フィギュアスケート女子で4大陸選手権と全日本選手権で優勝2度を誇る紀平梨花(23=トヨタ自動車)が29日にアイスダンス挑戦を電撃表明し、正午からオンラインでの記者会見に臨んだ。
アイスダンサーとして4大陸選手権やグランプリ(GP)シリーズに出場経験のある西山真瑚(しんご、23=オリエンタルバイオ)とカップルを結成。2人そろって思いを語り、今季のリズムダンス(RD)を「Mambo No.5」、フリーダンス(FD)を「もののけ姫」にすると明かした。関係者は著作権に関しても「急ピッチで全部許可をとって進めております」と説明した。今後は西日本選手権(10月31日〜11月3日、滋賀・大津市)と兼ねて行われる全日本選手権(12月、東京)のアイスダンス予選会に出場予定という。
紀平にとっては、初めて2人で競技会に出場する経験となる。西山について「すごく話しやすい印象。アイスダンスは特にコミュニケーションを取らないといけないと思いますが、知ろうとしてくれたり、すごくたくさん話してくれる。もちろん優しいです」と笑顔。西山も「スケートが好きで、スケートで頑張っていきたいという気持ちが、すごく伝わってくる。本当に彼女の思いが自分の心に刺さって、彼女と出会えば、これからもっと一緒に上を目指して頑張っていけると思いました」と素直な思いを明かした。【松本航】
◆紀平梨花(きひら・りか)2002年(平14)7月21日、兵庫・西宮市生まれ。4歳で競技を始める。15年に全日本ノービス選手権Aで優勝。17年全日本ジュニア選手権、18年GPファイナルも制覇。4大陸選手権、全日本選手権ともに19、20年と2連覇。155センチ。
◆西山真瑚(にしやま・しんご)2002年(平14)1月24日、東京都生まれ。6歳で競技を始め、12年に全日本ノービス選手権Bで優勝。中学3年の16年1月にカナダ・クリケットクラブへ拠点を移す。高校1年で3回転半を跳ぶも、右足首負傷や腰の疲労骨折に苦しんだ。そのリハビリ中にアイスダンスの魅力を知る好機に多く恵まれ、転向を決断。英ロイヤル・バレエ団に所属するプリンシパル(トップ階級)のバレリーナ高田茜は母方の親戚。173センチ。
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