「10年以上セックスレス」の不倫夫が“いきなり甘えてきた理由”がクズすぎる! 妻と娘の“痛快な決断”とは?

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2025年09月29日 16:20  女子SPA!

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長年連れ添ったパートナーと離婚したいと思っても、いざ実行するとなると簡単ではないですよね。

今回は突然そのタイミングがやってきた女性のエピソードをご紹介しましょう。

◆10年以上セックスレス、不倫を繰り返す夫

松田響子さん(仮名・42歳/主婦)は、派遣社員として18年ぶりに会社勤めを始めました。

「再就職の理由は、不倫を繰り返す夫の久弥(仮名・43歳/会社員)と離婚したいと真剣に考えるようになったからです。もう10年以上セックスレスで心の繋がりもないですね」

ですが娘の鈴香さん(仮名)にお金のことで苦労をかけたくないからと、ずっと我慢をしてきたそう。

「それまでもパートをして貯金をしたりと離婚に備えてはきたつもりですが、鈴香が高校生になったのを機にやっと本格的に働きだすことができたんですよ」

ちなみに久弥さんは娘を溺愛しており「鈴香が高校生になるまではしっかりとそばにいてやれ」と短時間のパートしか働くことを許してくれませんでした。

「ろくに育児を手伝ったこともないくせに何様のつもりだよと思っていましたが、久弥と揉めている労力がもったいないので言うことを聞いていたんですよね」

◆娘が大きくなるまでは我慢

もちろん結婚当初は、久弥さんの不倫や理不尽な言動に対して腹を立てて喧嘩をしたり、心を痛めたりしていましたがいつしか諦めに変わっていったそう。

「鈴香が大きくなるまで離婚はしないと決めた日から、なるべく心が疲弊するのを防ぐために久弥が何をしていても見ないふりをして、最小限のコミュニケーションだけでやり過ごすようになったんです」

そうしてやっと離婚準備の最終段階に入れた響子さんは、仕事を覚えることに喜びを感じました。
 
「久しぶりのデスクワークで大変なことも多いですが、やっと人生をやり直せるなという感じがして、しばらく忘れていたワクワクする気持ちを取り戻せたんですよね」

◆「ごめんね、胸にしまっておけなくて」娘からの相談

そんなある晩、久弥さん不在の夕食の席で娘さんに「話があるんだけど」と声をかけられたそう。

「様子が変だったので慌てて話を聞いてみたら、どうしても許せないことがあったと言うんですよ」

実は少し前に、娘さんが「お友達の家族が急に行けなくなってしまったから」とチケットを3枚もらってきたので、家族3人で野球観戦に行ってきたそうで……。

「スタジアムの座席に久弥だけが残って、私はトイレに立ち、鈴香は売店を見に行っていた時間があったんです。その時、久弥が身体を斜めにして不自然なポーズでスマホをいじっているのを遠巻きに見た鈴香が気になり、何となくそっと後ろに回り込みその画面を覗くと、なんと風俗と思われるサイトを見ていたそうなんです」

スマホを凝視しながら女の子を吟味している久弥さんの無心の真顔にギョッとして、そのあまりの気持ち悪さにショックを受けた鈴香さんは「こんなパパの姿を知ったらママは悲しむだろうし、私の胸の中にしまってなかったことにするのが家族のためだ」とその日からいつも通りの自分を演じてきました。

「ですが、家族3人でのレジャー中にそんなことを平気でできるパパのことがどうしても許せないと思った鈴香が『ごめんね、胸にしまっておけなくて』と私に告白してきてくれて……。私にならともかく鈴香にこんな思いをさせるなんて私だって許せないので、離婚の準備をしていることを初めて鈴香に話したんです」

◆突然妻に甘えてくる夫の意図は?

すると娘さんは笑顔になり「私もバイトするしママの好きなタイミングで離婚して。そして2人で楽しく暮らそうね」と言ってくれて、響子さんは泣きそうに。

「鈴香も私達が不仲なことは感じていて、薄々離婚の覚悟はできていたようです。するとその晩に、久弥がなぜか真っ青な顔で帰ってきたんですよ」

そして、肩を落とし明らかに落ち込んでいる雰囲気を漂わせた久弥さんが、珍しく響子さんの手を握り「やっぱり俺の味方はお前だけだよ」と見つめてきました。

「ずいぶん前にもこんなことがあったなと思い出して。その時は疑問に思い久弥のスマホを覗き見したら、不倫相手に振られたばかりだってことが分かってゾッとしたんですよね。いくら弱っているからといって、そんな時だけ甘えてくるなんて図々しすぎますよ」

◆ついに離婚へ

久弥さんがまた不倫相手に振られて、寂しくなってすり寄ってきたに違いないと感じた響子さん。気がついたら「はぁ? 私と鈴香をさんざん裏切っておいて? 私がお前の味方なわけないだろ! 離婚します」と言い放っていたそう。

「『鈴香も離婚に賛成してくれている』と伝えたら相当ショックを受けたようで、呆然としたまま震えていました。だったら鈴香に愛されるような行動をとるべきで、自業自得だとしか思えませんでしたね。そして久弥はうなだれたまま家を出て行き別居生活が始まり、その後離婚の話し合いに入ることができたんですよ」

響子さんは、気落ちしている久弥さんに思いっきり離婚という“ビンタ”を決めた瞬間、長年のモヤモヤがスーッと消えて心が晴れ渡るような気持ちになれたことが忘れられません。

「本当に気が済むってこういうことをいうんだなと思いました。今では無事に離婚も成立して、鈴香と楽しく暮らしています。仕事も順調で毎日がとても充実していますね」と微笑む響子さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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