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<テニス:木下グループ・ジャパン・オープン>◇第6日◇29日◇東京・有明テニスの森公園◇車いすの部シングルス決勝
大会3連覇を果たした世界ランキング1位の小田凱人(19=東海理化)が、次なる夢を打ち明けた。
決勝で第2シードの荒井大輔(37=BNPパリバ)と対戦。6−0、6−0の「ダブルベーグル」で、ストレート勝ちを収めた。パラリンピックと4大大会を全制覇する「生涯ゴールデンスラム」達成した全米オープン後初めての大会。27日の初戦から決勝までの3戦で、失ったゲームはわずか「1」という完勝劇を演じた。
凱旋(がいせん)大会を飾り、「完成形はない。自分がどこまでいけるのかな」と小田。試合後の会見では「ATPの選手に勝ちたい」とビッグな目標を語った。車いすテニスの大会は2000年代から4大大会に導入され始め、16年のウィンブルドン選手権で全体会で開催されるようになった。だが、現状は健常者の部がメインイベントで、「僕らはATPの選手の中に入っている状況」と説明。「『車いすの方が盛り上がっているね』ってなる世界線を、現役中にかなえたい」とうなずいた。
試合後のコートインタビューでは「(車いすテニスが)一番かっこいいスポーツだと思う」と胸を張った19歳。自らが、トップに立ち付けることで競技の地位を高めていく決意だ。
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