ミランを率いるマッシミリアーノ・アッレグリ監督 [写真]=Getty Images ミランは28日、セリエA第5節でナポリを2−1で破った。試合後、『スカイ・イタリア』が、ミランを率いるマッシミリアーノ・アッレグリ監督のコメントを伝えた。
セリエA開幕戦のクレモネーゼ戦を1−2で落としながら、以降はコッパ・イタリアも含めた公式戦で4連勝と波に乗るミランが、今季のセリエAで唯一の開幕4連勝を飾っていたナポリを本拠地『サン・シーロ』に迎えた一戦は、序盤の3分、アメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチのドリブル突破からベルギー代表MFアレクシス・サーレマーケルスがネットを揺らし、ミランが先手を取る。31分にはゴール前でのパスワークからプリシッチが追加点を奪い、ミランが一気に前に出たが、後半立ち上がりの57分には、自陣ゴール前でイタリア代表DFジョヴァンニ・ディ・ロレンツォを倒したエクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンにレッドカードが提示され、数的不利に陥る。このプレーで得たPKをベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネに決められ、1点差に詰め寄られたが、これ以上の追撃は許さず、2−1でタイムアップ。ナポリに初めて土をつけ、ミランが公式戦5連勝を飾っただけでなく、セリエAの首位に浮上した。
試合後、アッレグリ監督は「前半は両チームともに堅実で、技術面でも拮抗した試合だった。後半、PKを与えた場面で我々は10人となったが、以降の時間帯、選手たちはチームとして良く守ってくれた」と称賛の言葉を送る。「ナポリにいくつかのシュートを打たれ、チャンスもつくられてしまったが、非常に良いプレーを見せてくれた。交代選手たちの活躍も間違いなく貢献度が高かった」とポジティブな言葉を続けると、「非常に手強いナポリとの対戦は、我々にとって重要な試練だった。だが、この喜びに浸った後は、日曜日のトリノでのユヴェントス戦にすべてを捧げなければならない。代表ウィークまでの試合を完璧な形で締め括りたい」と意気込んだ。
アッレグリ監督は現在のチームが持つポテンシャルについて、「このチームには、技術的にもフィジカル的にも非常に優れた選手が揃っている」と胸を張る。背番号10をつけるポルトガル代表FWラファエル・レオンがナポリ戦でケガから復帰したことも、チームにとってはポジティブな材料だが、「レオンはフィットネス面でまだ課題を抱えている。試合で要求されるレベルを考えると、彼はこれまでプレーをしすぎていた」と、慎重な姿勢を維持した。
一方で、「我々は大きく成長し、選択肢も増えつつあるが、目標は常に公言しなければならない」としたアッレグリ監督は、その“目標”について、「来年は絶対にチャンピオンズリーグ(CL)に出場しなければならない」と宣言。「まだシーズンは始まったばかりだ。勝利を喜びつつ、同時にユヴェントスのことを考え始めなければならない」と気を引き締めると、自身にとっての“古巣戦”を楽しみにしていることも付け加えた。
「特別な週になるかって?もちろんだ。でも、それとは別に、普段通り、試合に向けて準備しなければならない。トリノに行くのは間違いなくワクワクするよ。かつて、8年間トリノにいて、ミラノとトリノを行き来していたからね」
【ハイライト動画】ミラン、ナポリとの激闘を制し公式戦5連勝