生体飼育に不向きの超小型水槽→手を加えたら…… 大迫力の完成品に「切り抜いたアート」「こういうの好き」

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2025年09月29日 21:15  ねとらぼ

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生体飼育に不向きの超小型水槽→手を加えたら……

 超小型水槽を使ってジオラマのようなすてきなインテリア水槽を作る様子がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で1万1000回以上再生されています。


【画像】驚きの完成品


 動画を投稿したのは、熱帯魚やアクアリウムに関する情報を発信しているYouTubeチャンネル「VIVA AQUA / ビバアクア」。以前にはダイソーの300円水槽にエビを20匹投入し、本格的なアクアリウムを作る様子を紹介しました。


 今回は、超小型水槽を使って“ジオラマ風景レイアウト”を作っていくようで……?


 夏休みということで、何か工作的なものをやりたいと思い立ったというビバアクアさん。アクアリストの工作といえば「レイアウト」ということで、超小型水槽でジオラマのようなレイアウトを作っていくことにしました。


 使うのは、GEXの「グラステリアフィット200LOW」という幅20センチ×奥行き10センチ×高さ10センチの超小型水槽です。水量が2リットルと少ないことから生体飼育には向かないものの、ミナミヌマエビなどを入れて机の上で鑑賞する目的で使う場合にはちょうどいい水槽なのだとか。


 ビバアクアさんは、水槽を前・中・後の3つのエリアに分けることを意識してレイアウトしていきたいと考えているとのこと。レイヤー(層)を分けることで奥行き感を演出したいそうですが、この小さな水槽で奥行きを表現することはできるのでしょうか。ぶっつけ本番で挑戦していきます。


 超小型水槽のレイアウト素材には、ボトルアクア用の裂渓石(れっけいせき)と青華石(せいかせき)、リバーブレンド(天然砂)、ソイル(粒が粗い「パウダー」と粒が細かい「スーパーパウダー」の2種)、水草を使用します。使う水草については、植栽をするときに詳しく紹介してくれるそうです。


 素材を紹介した後は、実際にレイアウトをしていくことに。まずはレイアウト素材がずれたり転がったりしないように、水槽の底に薄くパウダータイプのソイルを敷きます。前のレイヤーにはソイルを1センチほど敷き、後ろに行くに連れて高くして傾斜をつけました。


 ソイルを敷いたら石を配置します。前のレイヤーには裂渓石を並べますが、前、中、後の順で作業をするとレイアウト済みの石が土留めになり、後ろのソイルが盛りやすくなるそうです。


 遠景の山を表現したいという真ん中のレイヤーには、青華石を並べていきます。ここは「遠くの山っぽく見える」ことを重視し、形がくっきりしていて青みが強い石を選びました。


 後ろのレイヤーにも青華石を並べますが、ここは色が青白くて丸みを帯び、輪郭がぼやけた薄い石を選びます。これは「空気遠近法」と呼ばれる、遠くのものが近くのものよりも青っぽく見えたり、輪郭がぼやけて見えたりする現象を利用し、奥行きを表現する技法を意識したそうです。


 ソイルの厚さを変えたり、石の位置を調整したりしつつバランスを整え、いったん全体をチェックすることにします。この段階でもダイナミックな遠景が再現できていますが、ビバアクアさんは粒が粗いソイルを敷きすぎてしまったことが気になる様子。パウダータイプのソイルを少し抜き、もっと粒が細かいスーパーパウダーを追加しました。


 ソイルの微調整を行った後は、前のレイヤーにリバーサンドをまいていきます。これは、前のレイヤーに配置してある裂渓石が崩れた感じをイメージしたそうです。


 石とソイルのレイアウトが完了したら植栽です。葉が広いタイプの水草「ストロギネレペンス」を手前に植え、葉の大きさで遠近感を出してみました。


 なお、化粧砂を敷いた後に植栽をするとソイルのラインが崩れてしまうため、植栽をした後に化粧砂を敷いてもいいかもしれないと思ったそうですよ。


 続く真ん中のレイヤーには、葉が小さいタイプの水草「ニューラージパールグラス」を植えます。とても植えづらい水草ですがミスト式で管理する予定なので、ソイルにのせるだけにしたそうです。


 ここでもう一度全体をチェックしましたが、どうにも気に入らない様子。ニューラージパールグラスと遠景の石を取り除き、石の位置を調整しつつ化粧砂を減らします。ここにきて大幅なやり直しとなってしまいましたが、小型水槽なので絶望することはなかったそうです。


 微調整を続け、ついに「山脈を望むジオラマレイアウト」が完成しました。空気遠近法に挑戦したレイアウトですが、この技法は奥行き10センチの超小型水槽でも有効なようです。


 3つのレイヤーを意識した水槽では、前には風景の手前にくる裂渓石、真ん中には手前にくる山脈を表現する青華石、奥には白っぽくてかすんで見えるように角の丸い白っぽい青華石を配置しました。さらに水草でも遠近感が演出できるよう、葉の大きさや配置にもこだわったのだとか。


 まだ悩んでいる部分はあるようですが、どの角度から見ても中央の険しい山脈感が目を引く作品となり、個人的にはいい作品ができたと思うと満足そうなビバアクアさん。水槽の後ろには自作のライトスクリーンを設置し、水槽を明るく照らせるようにしました。


 なお、この超小型水槽の水量は2リットルですが、レイアウト素材を入れると水が1リットルくらいしか入らないかもしれないとのこと。そのためビバアクアさんはこの水槽には生体を入れず、インテリアとして楽しむ予定なのだそうですよ。


 ビバアクアさんはその後、続編となる動画でふと思いつき、より遠近感を演出するために中央付近から奥に伸びる道を作ってみた様子を公開しています。水槽のレイアウトに興味がある人はこちらもチェックしてみるとよさそうです。


 ビバアクアさんが作り上げたジオラマレイアウトに、コメント欄では「山脈にしか見えない。素晴らしい」「良い景色ですね!」「切り抜いたアートですね! すごいです」「こういうの好きです」「ライトスクリーンをサラッと自作してるのさすがビバさん」といった声が寄せられています。


 YouTubeチャンネル「VIVA AQUA / ビバアクア」では、飼育している生体の様子やアクア用品のレビュー、DIYの様子を紹介する動画などが多数公開中です。


動画提供:YouTubeチャンネル「VIVA AQUA / ビバアクア」



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