バルベルデも出場したマドリード・ダービーは屈辱的な結末に [写真]=Icon Sport via Getty Images レアル・マドリードは30日、チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節でカイラトの本拠地に乗り込む。同試合前日の29日、レアル・マドリードに所属するウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデが前日会見に出席し、“大敗”からの巻き返しを誓った。スペインメディア『アス』が前日会見の様子を伝えている。
FIFAクラブワールドカップ2025から、シャビ・アロンソ監督が就任し、新体制となってスタートを切ったレアル・マドリード。今季はラ・リーガ開幕6連勝と絶好のスタートを切り、16日に行われたCL・リーグフェーズの初陣でもマルセイユを2−1で破ったが、前節のラ・リーガではアトレティコ・マドリードに2−5と衝撃的な大敗を喫し、“マニータ”を許して今季初黒星を喫していた。
カイラト戦の前日会見でも、マドリード・ダービーに関する質問が数多く飛んだ。同試合にフル出場したバルベルデは、「非常に厳しい2日間で、僕らにとっては大きな打撃だった」と正直な想いを口にする。「あの敗戦の後、チームは長時間にわたる話し合いを行った」と、自身がレアル・マドリードに所属する2018−19シーズン以降で初めてと言えるほど、緻密で情熱的な話し合いが行われたと明かした。
「僕がマドリーでプレーして以来、これほど多くの事柄について話し合いを行ったことはない。けれども、できる限り早く、状況を好転させなければならないんだ。僕ら選手はピッチ上での姿勢を強調し、監督とも多くの話し合いを行った。明日は、そのすべてを変えるための最初の試合だ」
その上で、バルベルデは「このような状況で迎える試合は、敢えてロッカールームで気合いを注入するために叫ぶ必要はない。こんなことは、マドリーだろうと、他の場所であろうと、決してあってはならないことだからだ」と主張。「どんな試合でも、仮にそれがダービーだろうと、そうでなかろうと、気合を入れなければならない。たとえ失敗することがあっても、姿勢だけは譲ってはならない。それこそが、勝つ意志を示すための第一歩だ」と熱弁したバルベルデは、「ダービーでは、後半開始直後、我々は引き分けで満足しているかのようなプレーを見せた。この試合からは、決してそのような姿勢を見せてはならず、変えなければならない。この状況から脱却し、この試合を成長の機会と捉えるべきだ」と力強く意気込んだ。
「不安はあるか?」との問いに対して、バルベルデは「ノー」と即答。「シャビ(・アロンソ)監督との時間はまだ短い。僕ら一人一人がベストを尽くし、100%の力を出し、すべてをできるだけ早く解決しなければならない、今はその気持ちで満ちている」と話し、高いモチベーションを持っていることを繰り返し主張している。「シャビ監督の下で喫した2つの黒星は、どちらも非常に厳しいものだった。そうならないよう、イメージを変えるよう努力しなきゃいけない。ピッチの内外で、できるだけ団結して、良いシーズンにしていく必要がある」と語った。
バルベルデ個人としても、アトレティコ・マドリード戦の後半アディショナルタイム、ミスで5失点目に絡むなど、歯がゆい時間となっている。「少しイライラしているが、自分のプレーは自覚しているし、物事がうまくいかないときは自分が一番よくわかっている」と正直に吐露したが、「確かに、クラブワールドカップでは良いスタートを切ったと思うし、そこで良いプレーができたと思う。正直なところ、今はピッチで快適にプレーするのがずっと難しくなっている。ただし、これからも努力を続けるよ。キャプテンとして、チームを率いて、プレーする時はそれ相応の責任を果たしていく。これからも胸を張って前進していくつもりだ」と前を向いた。
また、今回のカイラト戦は、試合会場のあるカザフスタンが中央アジアに位置しているため、10時間を超えるフライトでの移動が行われた。ダービーでの疲労と、移動による疲労、双方が降り掛かる一戦となるが、バルベルデは「レアル・マドリードではごく普通のこと」と不安を一蹴。「ここでプレーするのは初めてのことだけど、空港に着いたのはとても遅い時間だったにもかかわわず、たくさんに人が待ってくれていた。誇らしいことだし、感謝しなければならない」と、カザフスタンでの“歓迎ムード”に感謝の意を表すると、「これこそ、サッカーがもたらすポジティブな要素であり、ここでプレーできることは名誉なことだと感じた。僕らを待ってくれていた人々のために、勝利を目指す」と意気込んだ。
レアル・マドリードがカイラトの本拠地『アルマトイ・オルタリク・スタディオン』に乗り込むゲームは、日本時間で30日の25:45(10月1日の1:45)にキックオフ予定だ。
【ハイライト動画】レアル・マドリー、今季初のダービーで屈辱の大敗