選手とともにマドリード・ダービーの勝利を喜ぶシメオネ監督 [写真]=Icon Sport via Getty Images アトレティコ・マドリードは30日、チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節で日本代表MF堂安律が所属するフランクフルトをホームに迎える。同試合前日の29日、アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が前日会見に出席し、歴史的な大勝となったマドリード・ダービーを経て、CLに向けた意気込みを語った。スペインメディア『アス』が前日会見の様子を伝えている。
今夏に大型補強を敢行しながら、ラ・リーガ開幕から3試合未勝利と、足踏みが続いたアトレティコ・マドリード。それでも、24日に行われたラ・リーガ第6節ラージョ・バジェカーノ戦(○3−2)で今季2度目の白星を手にすると、27日には“宿敵”レアル・マドリードとのダービーマッチを5−2の大勝で飾り、今季初の連勝を成し遂げていた。
マドリード・ダービーを終えて、チームの自信が深まったかを問われたシメオネ監督は、「試合というものは毎試合異なる様相をなす。ただ、チームが上昇への道を進んでいることは確かで、我々にできることは、歩みを続けることだ。すべては謙虚さ、信念、努力にかかっている」と返答。その上で、「チームにとって良い方向だと確信しているその道を、これからも探し続け、ピッチ上で表現することが最善だ。我々なら、そんな姿を実現できるはずだ」と語った。
今季初の2連勝について、シメオネ監督は「たった2試合のことを話すのは難しい。まだまだ長い道のりがあるし、その道に困難もあるだろう。人生と同じようにね」と正直に打ち明けると、「これまでの試合では困難を乗り越えてきたし、それは直近の試合でもそうだ。ただし、まだまだ長い道のりが残っていて、いろんなことが起こるだろう。我々は人生と同じような姿勢を持って、このCLに立ち向かうつもりだ。すべてが同じというわけではない。1週間には落ち込む瞬間もあれば、高揚する瞬間もある。サッカーも同様さ」と冷静に言葉を紡いだあと、勝利した2つの試合を経て“気付かされたこと”を口にした。
「この2試合から、私はあることを学んだ。どちらの試合にも共通して、我々は一時的に1−2とリードされていた。私に言わせると、負けるべき状況ではなかったのにだ。しかし、チームは立ち上がり、走り続け、逆転するための正しい道を探し続ける力を持っていたんだ」
一方で、マドリード・ダービーを終えてのチーム状況については、「勝たなければならないことはわかっていたし、幸いにも最高の形で勝利を収めることができた。その後は少し休息を与えた。今は、これから来るものに備えて強くなる時だからね」とシメオネ監督。「次の試合が始まれば、前の試合のことなんて誰も覚えていない。人生で最も価値があるのは“今”だ」と主張すると、「これから何が怒るかはわからないが、努力し、信念を持つことが重要だ」と話した。
アトレティコ・マドリードが本拠地『エスタディオ・メトロポリターノ』にフランクフルトを迎えるゲームは、日本時間で30日の28:00(10月1日の4:00)にキックオフ予定。なお、シメオネ監督はCL・リーグフェーズ第1節のリヴァプール戦(●2−3)で退席処分を受けたため、フランクフルト戦はベンチ入りできず、スタンドから試合を見守ることとなる。
【ハイライト動画】アトレティコ・マドリーがダービーで5発大勝