“分裂避けるため辞任”新浪剛史氏が経済同友会代表幹事を辞任 「最後の仕事ができた」自ら経緯を語る 違法サプリめぐり警察の捜査【冒頭全文公開】

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2025年09月30日 21:02  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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違法サプリをめぐって警察の捜査を受けていた新浪剛史氏が、経済同友会の代表幹事を辞任しました。9月30日に会見を行い、辞任に至った経緯を説明しています。
岩井睦雄・筆頭副代表幹事とともに語った会見の冒頭部分を、全文公開します。

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「同友会全体の分断を招きかねない」新浪氏辞任の内幕

岩井睦雄 筆頭副代表幹事:
まず私の方からお話をさせていただきます。経済同友会は本日、臨時理事会を開催し、新浪代表幹事の処遇について議論をしました。
まず、会員倫理審査会の報告を受けた後、新浪代表幹事よりご自身の状況やお気持ちの説明がありました。その後、理事会のメンバーで、新浪代表幹事の役職についての議論を行いましたが、様々な観点からそれぞれの理事、監査役から意見が交わされました。
実際には見解の相違が大きく、十分な合意形成ができず、この段階で強制的に採決を行えば、理事会メンバーだけでなく、同友会全体の分断を招きかねない、そういう状況でございました。

この状況について新浪代表幹事にお伝えしたところ、新浪代表幹事自ら辞任される、とのご判断をされ理事会として受理をしたところでございます。辞任の申し出の背景については、この後新浪さんご自身からご発言をいただきたいと思います。

新浪幹事の心のうちは…?「大変悩ましい」

経済同友会 新浪剛史氏:
ただいま岩井筆頭副代表幹事からお話がございました通り、私は自ら辞任をすることを決め、本日の臨時委員会の方で理事会の方でご報告をさせていただきました。

9月3日の経済同友会の会見以降、自分自身はどうしたらいいかなとずっと考えておりました。とりわけ、どういう困難があるのか、また、どういう貢献もできるのか、こんなことを考え悩んでおりました。

同友会には、私達が作り上げたガバナンスの仕組みがあります。私自身は、自分の意思というよりも、まずは仲間たちにこのガバナンスの仕組みをしっかりと使っていただき、仲間たちに信頼を寄せ、皆さんで熟議をしていただく。こういうことを選びました。そして今日に至って、臨時理事会において、先ほど岩井さんがお話された通り、私の思うところをしっかりと述べさせていただきました。

とりわけ、私自身もやりたいことがあり、それをしっかりとリーダーシップを持ってやっていきたい。こういったことも述べさせていただきました。そしてその後、理事会において「合意形成をぜひ目的に、私の処遇を議論してください」、それを委ねることにいたしました。しかしながら、大きく二つに意見がわかれ、このまま合意形成を得るのは、非常に難しいというお話を岩井さんからいただきました。

大変悩ましいなと、このように思った次第でありますが、このままいくと、理事会をマネージしていくことも大変難しくなる。ひいては、同友会に大変大きな分裂が起こってしまう。私はこれは同友会にとり、また日本にとっても大変まずいことであると、このように考えました。

「私自身が辞任すべきである」判断に至った経緯は?

経済同友会 新浪氏:
正直先ほど申し上げた通り、いろいろやりたいなという思いもあったのですが、やっぱりここはワンチーム1枚岩になってもらわないと、世界・日本これだけの問題を抱える、またチャンスもある、この日本において、ぜひ副代表の皆さんが、岩井筆頭副代表のもとに、ぜひ立ち向かっていただきたい。そのために、私自身が辞職すべきである、辞任すべきである。このような判断に至りました。

私は思い起こせば、みんなと一緒に政策提言や委員会活動をやってました。重要なのはみんなと一緒にやることが同友会にとって大変重要であり、みんなが一緒になって脳漿を絞って、日本を良くするんだと。このためには、執行部が一枚岩にならなくては絶対できない。私はそのように考えた次第であります。

そして、やるべきこと、また皆さんがやりたいことをやっていただきたい。その一心で、判断した次第であります。

今申し上げた通り、正直やりたいこと、ありました。悔しい気持ちでもあります。でも、岩井筆頭副代表を中心に、副代表の皆さんが一枚岩でやっていけば、私のやりたいこともやり遂げてくれる。このように確信をしております。

「判断が間違ってなかった」「最後に代表幹事らしい仕事ができた」

経済同友会 新浪氏:
臨時理事会において、これが終了したときに、各委員握手をしまして。また私に駆けつけてくれた方々もたくさんおられました。私はこの判断が間違ってなかった、みんなが一枚岩にこれでまたなれる。このように、強く感じた次第であります。私は代表幹事として、最後に代表幹事らしい仕事ができたかな。このように、最後の仕事ができた。このように自負をするとともに、みんなが一枚岩になれる、こうなってくれたことに感謝を申し上げたいと、このように思っております。

今回は、本当にこのガバナンスのプロセスをしっかり踏み、そして大変良い議論をしてくれたと、このように感謝を申し上げております。

とりわけ、岩井筆頭副代表監事におかれましては、大変難しい、この難局を乗り切っていただいた。みんなをまとめていただいた。大変感謝申し上げます。そして、2年半にわたりまして、私を支えていただいた事務局の皆さん、スタッフの皆さん、大変感謝申し上げます。また、副代表の皆さんを始め、会員の皆さんにも大変お世話になりました。ぜひとも、これからの同友会を、日本のために皆で頑張っていってくれます。同友会を何卒、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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