<ソフトバンク1−2日本ハム>◇30日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンク山川穂高内野手(33)が復調のアーチを描いた。4回2死、日本ハム山崎の直球をバックスクリーン左にたたきこむ22号ソロ。9月9日の敵地日本ハム戦以来、21日ぶりの本塁打でリーグ優勝後初の本拠地を沸かせた。日本ハムとはCSファイナルステージで激突する可能性もある。ポストシーズンの“前哨戦”で新庄ハムに嫌な印象を与えた。試合は1−2で敗れた。
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リーグ連覇は決まっても山川に無駄な打席はない。試合前まで9月は58打席で1本塁打。復調に向けて修正に取り組む日々を送り「打てると思っていた」と待望の1発が生まれた。
「いい感覚の中で自分のバッティングができました」。4回2死、山崎の直球をバックスクリーン左に運んだ。フルカウントからの真ん中高め。王球団会長は「好球必打」を山川の復調ポイントに掲げていたが、見事な一振りで高々とアーチを描いた。
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「シーズンは残りわずかですが、CS、日本シリーズとチームの力になれるように、この感覚を大事にしていきたい」。連覇を決めた9月27日の西武戦では左翼フェンス直撃の二塁打。その打席から左足が浮くほどに重心を極端に右足に寄せている。小久保監督は「横から見ていて(重心を)後ろに乗せている感じでボールとの距離が取れるようになっている」と分析し「ちょっと良くなっていますね。(好調を)キープしてくれたら心強い」とうなずいた。
レギュラーシーズン終了後はみやざきフェニックス・リーグへ参加することが正式に決定。「行くのは間違いないです」と指揮官が明言した。昨季も宮崎で調整した結果、CSファイナルステージでは打率5割、3本塁打、6打点でMVPを獲得。可能な限り打席に立ち、本来のアーチ量産態勢を取り戻す。「いい感覚」と繰り返した山川は「試合前の準備やソワソワ感は試合でしか味わえないので」と意気込んだ。開幕4番の男がポストシーズンこそは爆発する。【只松憲】
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