<巨人4−2中日>◇30日◇東京ドーム
駒大・香田誉士史監督(54)が、駒大苫小牧時代の教え子で日米通算200勝を達成した巨人田中将大投手(36)を祝福した。日刊スポーツの取材に応じ「将大が少年に戻ったかのような笑顔を見せていましたね」と声を弾ませた。
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−教え子である田中将大が200勝を達成した
200勝達成は本当にうれしいです。試合を見てたら、苦しんでいる中でとにかく粘ろう、粘ろうとしているのが伝わってきました。思うようにボールが扱えないという中でも、丁寧に投げようとしているのが見られました。キャッチャーの小林のリードに助けられて、将大の良さを引き出してくれたんだと思います。
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−200勝まで足踏みが続いていた
将大の200勝に近づくにつれて、後ろで守る選手たちの動きも普段と様子が違って苦しそうに見えていました。私はプロのことはよく分からないけど、プロの選手たちでもこんなにプレッシャーがかかるのかと。今日も将大が試合途中にベンチ裏に下がるところが見えて、将大もいろいろ気を使っていたのかなぁと思いました。
−200勝が達成したときはどう思った
試合が終わってチームメートから水を掛けられたり、ヒーローインタビューをしている時の表情が印象的でした。今日は将大が少年のような顔をしていました。プロに入ってから見せてきた厳しい顔とは一転し、勝ったときに喜ぶ顔は高校の時を思い出しました。
−教え子が200勝を達成して思い出すこと
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プロの世界で縁あって楽天に1位で入って、新人王を取って。周りはいいスタートとほめたたえる声でいっぱいでしたが、大丈夫かな〜、ケガしなきゃいいなぁ〜と心配ばかりしてました。アメリカに行ってからも、ずっとそんな思いでした。将大だけじゃなく、どの教え子でもやっぱり同じです。ケガなく頑張ってほしいと願うだけです。
−最近会った時のことで覚えているのは
今年1月に将大が駒大の室内練習場を使う機会があって久々に会えるはずだったんですが、私が別の用事ができて会えませんでした。その時は電話で少し話をして終わりました。さっきも言ったようにプロの世界のことは私はよく分からないので、私にできることはずっと見守っていくだけ。
−改めて「田中将大」とは 教え子の1人ではあるけど、私にとっては駒大苫小牧との将大との出合いが全国優勝するチームになった。将大も駒大苫小牧も選んでくれて、いい出会いがあって、36歳になって現役を続けて200勝にたどり着いた。
−苦しみながらも200勝にたどり着いた意味
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高校卒業してから、いっぱい苦しんできたと思う。苦しみながらもこの偉業を達成したことで、自分の人生と照らし合わせて考える人が多いんじゃないかな。将大がいい時も、悪い時も経験して200勝をつかんだ姿は、頑張っている人たちを勇気づけられると思います。
−今後について
とにかく体を整えて、残りのシーズンも自分のできる最大限の貢献をしてほしい。クライマックスシリーズでは(下馬評を)ひっくり返して、日本シリーズに導いてくれたら。とにかく1つでも上に。これからもずっと見守っていきます。
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