

クラスの子やほかの保護者たちの「自分と違うものが認められない」という反応に、私は憤っていました。多様性が叫ばれている時代に、それはあまりにも古すぎない……!? けれど夫は、私とはまた違う考え方をしていたのでした。

夫は私が使った「多様性」という言葉に引っかかったようです。「多様性ってそれぞれの特性とか思考とか、いろいろなものをお互いに認め合うことだよね? けどユウコだって、他の保護者たちの考え方を受け入れていないよね」

まるでルナが悪いことをしているかのような言い方の保護者たちに、私は一言モノ申してやりたい気分でした。しかし私に気がつくとそそくさといなくなってしまったので、それ以上話をすることができなかったのです。あまりに閉鎖的な考え方に私はモヤモヤが募り、夫に気持ちを分かってもらいたくて話をしました。
多様性が認められる世の中で、たかが小学生が毛先を染めたくらいで陰口を叩くのは、なんて時代遅れなんだろうと思っていました。けれど「多様性」という言葉を口にした私に、夫は「ユウコこそ、ほかの保護者たちの多様な考えを受け入れていないのでは」と言ったのでした。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・マメ美 編集・井伊テレ子
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