空調機器メーカーの富士通ゼネラルは10月1日、商号を「株式会社ゼネラル」に変更すると発表した。8月にパロマ・リームHDの完全子会社となったことに伴う措置。同時に公表した新たなブランドシンボルと共に、2026年1月1日に移行する。
これまでの「FUJITSU」ブランドについては順次切り替える。社名に「富士通」を使用している連結子会社についても26年1月1日付でゼネラルを付した商号に変更する予定だ。
富士通ゼネラルは1936年創業。当初は蓄音機やレコードの仕入れ・販売を行っていたが、ラジオの製造を始めたことを機に総合電機メーカーへ。「ゼネラル」という商標は1946年に使用を始め、以来120以上の国や地域で商標登録を行っている。
1984年には富士通と業務資本提携し、翌85年に当時の社名だった「株式会社ゼネラル」から「富士通ゼネラル」に改称している。今回発表した商号変更により、41年ぶりに旧社名に戻ることになった。
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今年5月にガス機器メーカー、パロマの持株会社であるパロマ・リームHDによる株式の公開買い付け(TOB)が成立し、8月にはパロマ・リームHDの完全子会社になった。今後はパロマ・リームHDグループ各社と相互補完的に協業を進め、国内外の市場での事業拡大を目指す。また長期的には、空調と給湯の技術融合を進めるとしている。
富士通ゼネラルの増田幸司社長は「8月にパロマ・リームHDグループの一員として新たなスタートを切ることになった。新スローガン『Creating a Life Conditioner』のもと、モノづくりの原点は人への確かなまなざしと技術革新へのたゆまぬ探求にあるとの信念を持ち続け、新たな価値を創出するための企業文化を育んでいく」としている。
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