「紀州のドン・ファン」と呼ばれ、2018年に死亡した和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん(当時77歳)の全財産を市に寄付するとした「遺言書」の効力が争われた訴訟で、遺言書は「有効」と判断した大阪高裁判決(9月19日)を不服として、野崎さんの親族側が1日、最高裁に上告した。
遺言書は白色無地の紙に、赤ペンで「いごん 個人の全財産を田辺市にキフする」と記載され、日付や署名、押印もあった。
野崎さんの遺産は約13億円に上るとされ、親族側が書面の無効確認を求める訴訟を起こしていたが、1審・和歌山地裁判決(24年6月)、2審の大阪高裁判決のいずれも遺言書は有効と認めた。【国本ようこ】
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