カキの粒の大きさや卵の入り具合を確認する県漁協職員ら=1日、宮城県石巻市 宮城県漁業協同組合などは、県産の生食用むき身カキの出荷に先立つ品質検査会を同県石巻市で開いた。県内34カ所の処理場からカキが集められ、県漁協職員らが粒の大きさや卵の入り具合を確認。今季の出荷を27日に始めると決めた。
近年は海水温の上昇などでカキの生育が遅れており、県指針の出荷解禁日である9月29日から大幅にずれ込んでいる。県漁協本所かき部会長の阿部輝喜さん(47)は「大きさは申し分ないほど育っている。出荷解禁日には自信を持って出せるカキになると思う」と話した。県漁協は、830トンを上回る出荷を目指す。