【世界陸上】君嶋愛梨沙「レースで隣のレーンを走る彼女は小柄なのに、誰よりも大きかった」

0

2025年10月01日 18:12  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

君嶋愛梨沙(2024年5月12日撮影)

陸上女子100メートルで日本選手権3連覇の経験を持つ君嶋愛梨沙(29=土木管理総合)が1日までにインスタグラムを更新。9月21日に閉幕した世界選手権東京大会で、女子400メートルリレー銀メダルを獲得したシェリーアン・フレーザープライス(38=ジャマイカ)への思いを記した。


君嶋は今季、故障に悩まされながらも日本選手権で3位となっていた。女子短距離界の世界的スターとの関わり、思いを明かした文面は以下の通り。


My icon…


2023年ブダペスト世界陸上。ゴール後の控え室で、“あなたの大ファンなんだけど、一緒に写真を撮ってもらってもいい?”と声を掛けたら、“もちろん!ぜひ撮りましょ!”ととびきりの笑顔で答えてくれた。レースで隣のレーンを走る彼女は小柄なのに、誰よりも大きかった。怪我で普通に走れる状況じゃなかったけど“また彼女と同じ舞台で走りたい”と強く思った。


それから、直ぐに行動してジャマイカへ単身武者修行。パリの地で一緒に走りたい、今度は万全な状態で戦いたいと、死に物狂いで必死に食らいついた数ケ月。


迎えた2024年。オリンピックも標準記録にも届かない。どうしたらあの舞台に立てるのか、やれるのかとまた試行錯誤。“世界で戦えるレベルのカラダにしよう”違いをもたらす違いでやれる事は全てやった。


2025年。思いもよらぬ最悪な怪我で絶望的状況。でも諦めない。それでも気持ちだけでは届かない東京世界陸上。1人チケットを握りしめて、ホームストレート目の前で見る100m準決勝・決勝。虚しさと同時に、カラダはスタートラインに立っても見劣りしないかな?万全であれば、此処に立てていたかな?と少しだけ自信を感じた日。


大切な人達からの言葉でふと我に帰ったつい最近。ここ数年モヤモヤしてた理由が明快になって、気持ちが晴れやか! 気づかせてくれて、ありがとう!


彼女の走りを見る度に“まだやれる”“大丈夫”“出来る”と無限の可能性を感じさせてもらえる。


きっとこの“衝動”と“悔しさ”がここぞという時の最大の武器になりますように。心が折れそう、いや、折れたとしてもそこから踏ん張れる原動力になりますように。


Next Chapter 2026


Thank u Shelly

    ニュース設定