日本馬ゴールデンスナップも参戦予定 コーフィールドC&コックスプレートの第2回登録が終了

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2025年10月01日 21:00  netkeiba

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▲合田直弘が海外競馬の「今」を詳しく解説!(c)netkeiba
【合田直弘(海外競馬評論家)=コラム『世界の競馬』】

◆前売り上位人気は?

 10月18日にコーフィールド競馬場で行われるG1コーフィールドC(芝2400m)と、10月25日にムーニーヴァレー競馬場で行われるG1コックスプレート(芝2040m)へ向けた、第2回登録が9月23日に締め切られ、それぞれ48頭と30頭が登録を残した。

 第1回の登録時点では、両競走にエントリーしていた馬が、この段階でどちらか1本に絞るケースが多く、例えば、9月20日にコーフィールド競馬場で行われたG1アンダーウッドS(芝1800m)を制したサーデリウス(牡5)。フランスで走っていた時代を含めて通算3度目の挑戦で、自身初のG1制覇を果たした同馬は、第2回登録の段階でG1コーフィールドCの登録を消した。このあとは、G1コックスプレート(芝2040m)を狙うという、陣営による確たる意思表示である。

 このほか、主だった馬では、24年のG1メルボルンC(芝3200m)勝ち馬ナイツチョイス(セ6)と、同競走3着馬オキタソウシ(牡8)、G1エプソムハンデキャップ(芝1600m)など2つのマイルG1を制しているチェオルウルフ(セ5)、北米におけるG1・3勝馬ながら、9月20日のG1アンダーウッドSでは最下位に敗れたアニセット(牝6)らが、この段階でコーフィールドCのエントリーから外れている。

 日本調教馬では、田中克典厩舎のゴールデンスナップ(牝5)が、登録リストに名を連ねている。

 一方のコックスプレート。22年から3年連続でこのレースに出走し、7着、2着、4着の成績を残していたミスターブライトサイド(セ8)が、今年はこの段階で登録を消した。陣営によれば、10月18日にロイヤルランドウィック競馬場で行われるG1キングチャールズSに全力投球する構えのようだ。

 現段階で、コックスプレートに登録を残した30頭のうち、6頭が3歳世代だ。コックスプレートの登録は、10月20日の登録ステージでは3歳馬の登録料が古馬の半額になっており、10月11日に行われるG1コーフィールドギニー(芝1600m)の結果と内容次第で、3歳馬のエントリーは増える可能性がある。

 残念ながら今年、コックスプレートに日本調教馬のエントリーはない。

 コーフィールドCの前売りマーケットは目下、ハーフユアーズ、バッカルー、アエリアナの三つ巴状態だ。

 24/25年シーズン最終戦となった、サンシャインコースト競馬場のLRカラウンドラC(芝2400m)を制し、特別初制覇を果たしたハーフユアーズ(セ5)。今季2戦目となった、9月20日にコーフィールド競馬場で行われたG3ナチュラリズムS(芝2000m)を3.1/2馬身差で制し、重賞初制覇を果たしている。

 バッカルー(セ7)は、24年のG1アンダーウッドSを含めて2重賞を制している他、24年のコーフィールドCで2着に入っている実績馬。今季はここまで2戦し、初戦のG1メムジーS(芝1400m)3着、前走G1アンダーウッドS2着と、好調なシーズンを送っている。

 牝馬ながら、昨季のG1オーストラリアンダービー(芝2400m)を5.1/4馬身差で快勝しているのがアエリアナ(牝4)だ。今季初戦のG1ウィンクスS(芝1400m)がヴィアシスティーナの2着、前走のG1マカイビーディーヴァS(芝1600m)がミスターブライトサイドと2着と、超一線級を相手に好勝負している。

 一方、コックスプレートの前売りマーケットをリードしているのは、言わずもがなのヴィアシスティーナ(牝8)だ。

 レース4日前の追い切りで放馬し、トラックを3周するアクシデントに遭いながら、昨年のコックスプレートを8馬身差でぶっちぎって見せた同馬。その後も、豪州の秋における2000m路線の総決算G1クイーンエリザベスS(芝2000m)を含めて、シーズン末までに4つのG1を制覇した。今季初戦のG1ウィンクスSを制し、通算10度目のG1制覇を達成後、9月13日のG1マカイビーディーヴァS(1600m)では3着に敗れたが、1年前の同競走でも5着に敗れており、ある意味、陣営としても織り込み済みの敗戦ではなかろうかと思う。

 今回のコラムの冒頭でご紹介したサーデリウスが、コックスプレートの前売りで2番手評価となっている。

(文=合田直弘)

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