有機リン系農薬曝露によって精液の質は低下する

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2025年10月01日 22:30  妊活・卵活ニュース

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日常的な農薬曝露による影響
9月24日、アメリカの研究チームは、「Antioxidants」にて、有機リン系農薬曝露は、精液の質を下げると示した。

今回、初めて、健康な男性に対する日常的な農薬曝露による影響が報告された。健康な男性が有機リン系農薬に晒されることにより、精液の運動性は低下するという。

有機リン系農薬曝露と精液の質における関係性
研究チームは、健康な若い男性42人を対象に横断研究を行い、日常的な農薬曝露が精液の質に対して及ぼす影響について検証した。

自己申告による食事内容調査に基づき全体的な農薬曝露を評価し、採取した精液サンプルならびに尿サンプルを分析したところ、有機リン系農薬曝露と精液の質の低下において関係性が認められた。

尿中に含まれる有機リン系農薬の代謝物であるジアルキルリン酸(DAP)量の増加に伴い、精子運動率は低下したという。

調査規模が小さいため研究には限界があるものの、有機リン系農薬曝露によって細胞内カルシウムの過剰、ミトコンドリア機能不全、エネルギー産生の低下、酸化ストレスの増加などが生じ、その結果、精子の運動性は下がると考えられる。

(画像はAntioxidantsより)

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