L・エンリケ監督がペドリを称賛「彼はハリー・ポッターのような選手。でも、明日はその魔法を…」

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2025年10月02日 00:32  サッカーキング

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ルイス・エンリケ監督(左)がペドリ(右)を称賛 [写真]=Icon Sport via Getty Images
 昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)王者であるパリ・サンジェルマン(PSG)は10月1日、CL・リーグフェーズ第2節でバルセロナのホームに乗り込む。PSGを率いるルイス・エンリケ監督が、同試合の前日会見に出席し、自らの“古巣”との対戦を前にした心境、バルセロナの注目選手、現在のチーム状況などを明かした。

 ルイス・エンリケ監督は現役時代、レアル・マドリードからバルセロナへ“禁断の移籍”を果たした1人であり、その後8年間にわたってバルセロナで活躍。公式戦通算300試合出場108ゴール40アシストと偉大な数字を刻んでおり、ラ・リーガやコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)では連覇も経験した。

 現役引退後の2008年夏には、トップチームに“昇格”したジョゼップ・グアルディオラ監督(現:マンチェスター・シティ)の後任としてバルセロナ・アトレティック(Bチーム)の監督に就任し、“古巣”で指導者キャリアをスタート。以降、ローマ、セルタを経て、2014年夏にバルセロナの指揮官に就任すると、初年度には6年ぶりにラ・リーガ、コパ・デル・レイ、CLの3冠達成へ導くなど、指揮した3年間で9つものタイトルを掲げた。



 そんなL・エンリケ監督が今回、“敵将”としてバルセロナの前に立ちはだかる。もっとも、PSGの監督就任初年度だった2023−24シーズンに両者はCL・準々決勝で1度顔を合わせており、当時は2戦合計6−4でPSGが勝利していた。そのため、L・エンリケ監督がPSGの指揮官としてバルセロナと対峙するのは、今回が3度目(※一昨シーズンのCL・準々決勝ファーストレグ、セカンドレグ、今回)となる。

 L・エンリケ監督は“古巣”との一戦を前に、「ここに戻ってくることができて本当に嬉しいよ。ここは私の故郷だからね。選手としても、監督としても、キャリアの中でほとんどの時間をここで過ごしたんだ」と感慨深げに語る。今回の試合会場は、バルセロナのホームスタジアムである『カンプ・ノウ』が改修工事中のため、『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』となる。だが、L・エンリケ監督は「ここも美しいスタジアムだ。選手としても、1992年のオリンピックに出場した。当時の経験があるからこそ、ここに来ることができたのは特別な気分だ」と明かした。

 現在のバルセロナを「我々と同じメンタリティでプレーするチーム」と称したL・エンリケ監督は、「そんな相手だからこそ、エキサイティングでスリリングなゲームになるだろう」と話す。バルセロナを率いるハンジ・フリック監督に対しては「長年の知り合いであり、非常にレベルの高い監督」と賛辞を送り、試合のキーポイントにも触れた。

「バルサは監督も選手も、良い試合をしたいという強い意欲を持っている。確かに両チームは似ているが、非なる部分もある。試合の鍵を握るのは、どこで、どのようにボールを奪い取るか。私はそう考えているよ」

 また、「現在もバルサの試合を見るのが大好き」だと語るL・エンリケ監督は、バルセロナの中心選手として活躍を続けるスペイン代表ペドリにも言及。「バルサには素晴らしい選手が数多く在籍しているが、特にペドリは素晴らしいね」と称賛すると、かつてスペイン代表を率いた時代の“教え子”を「彼はハリー・ポッターのような選手」と表現。ただし、「明日は彼の魔法を家に置いてきてもらわなければならないね。もっとも、バルサはペドリだけのチームではなく、素晴らしい選手は他にもたくさんいるのだけれどもね」と話した。



 現在、PSGでは負傷者が続出中。フランス代表FWウスマン・デンベレ、同代表FWデジレ・ドゥエ、ジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリア、ブラジル代表DFマルキーニョスは遠征メンバーから外れており、ポルトガル代表MFヴィティーニャらの状態も不透明。L・エンリケ監督は「誰が出るのかは当日にならないとわからない」としつつ、「誰が出ようとも、強いチームの一員だ。これまで通り、試合に向けて最高の準備をし、勝利を目指していく」と意気込んだ。

 PSGがバルセロナのホーム『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』に乗り込むゲームは、日本時間で10月1日の28:00(10月2日の4:00)にキックオフ予定だ。


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