適時打を放ったドジャース・大谷翔平(写真=GettyImages)○ ドジャース 8−4 レッズ ●
<現地時間10月1日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・ドジャースがワイルドカード3番手のシンシナティ・レッズに2連勝。大谷翔平選手(31)は「1番・指名打者」でフル出場し、ダメ押しの適時打を放って勝利に貢献した。先発登板した山本由伸投手(27)は7回途中2失点と好投。佐々木朗希投手(23)は5番手として最終回を締めた。
勝てばシリーズ突破という第2戦のマウンドに上がった山本。初回、二死一塁から4番オースティン・ヘイズを右翼線への平凡な飛球に打ち取って攻守交代かに思われたが、右翼手テオスカー・ヘルナンデスが落球。これで二死二、三塁とピンチを招き、5番スチュワートに一二塁間突破の2点適時打を浴びた。
それでも2回表は2三振を奪いながら三者凡退と立て直し。そのまま3回、4回と打者1巡をパーフェクトに打ち取り続けた。すると1点を追う打線は4回裏、キケ・ヘルナンデスとミゲル・ロハスの連続タイムリーでスコア3対2と逆転に成功。援護を貰った山本は直後の5回表も三者凡退とし、レッズ打線を13人連続アウトに封じた。
1点リードの6回表には先頭から3連打を浴びて無死満塁のピンチを背負ったが、4番オースティン・ヘイズを本塁封殺の遊ゴロ。先制打の5番スチュワートはカーブで空振り三振に仕留めた。そして6番デラクルーズを再びカーブで空振り三振として絶体絶命のピンチを切り抜け、マウンド上で大きな雄叫び。本拠地ファンもスタンディングオベーションで山本を讃えた。
打線は6回裏、一死一、三塁という好機で大谷が第4打席を迎えると、3番手右腕ニック・マルティネスのチェンジアップを捉えて右前適時打。この一打を起点にムーキー・ベッツが三塁線突破の適時二塁打、テオスカー・ヘルナンデスも名誉挽回の2点適時二塁打で続き、5点リードとレッズを突き放した。
山本は7回表に2四球を与えたところで降板するも、右腕ブレーク・トライネンが2番スティアを遊ゴロに打ち取って火消し。8回表には3番手右腕エメ・シーハンが2点を返され、8番ベンソンとの対戦途中で左腕アレックス・ベシアを投入した。カウント1-2から登板したベシアは1球で代打アンドゥハーを空振り三振。二死満塁と一発出れば同点のピンチを背負いながらも、1番フリードルを見逃し三振に仕留めた。
そして、4点リードの9回表に佐々木が登板。2番スティア、3番ラックスはともに160キロ超えの速球で追い込み、スプリットで連続三振を奪った。4番ヘイズに対しては最速101.4マイル(約163.2キロ)のフォーシームを投じるなど剛速球を連発し、最後は遊直に打ち取って試合終了。ポストシーズン初登板を三者凡退で締めた。
ワイルドカード3番手としてポストシーズンに滑り込んだレッズを見事スイープで撃破。東地区王者フィリーズとの地区シリーズは日本時間5日、敵地フィラデルフィアで開幕する。