獣医師や飼育員だけじゃない! 動物に関わる多種多様な仕事と働き方がわかる『どうぶつ好きのお仕事図鑑』

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2025年10月02日 16:10  OVO [オーヴォ]

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獣医師や飼育員だけじゃない! 動物に関わる多種多様な仕事と働き方がわかる『どうぶつ好きのお仕事図鑑』







 動物に関わる仕事に憧れる子どもたちに多様な視点を示してくれる『どうぶつ好きのお仕事図鑑』(日東書院)が、このほど発売された。監修は、動物学者の今泉忠明氏。




 動物に関わる仕事として真っ先に挙がる「獣医師」や「動物園の飼育員」などは、一握りの人しか実現できない狭き門であるのが現実。しかし実際には、獣医師や飼育員以外にも、動物に関わる仕事はたくさんある。動物と直接触れ合う仕事はもちろん、陰で動物の命を支える仕事、ペットではなく野生動物を対象にした仕事、専門性を生かして動物を助ける仕事など、選択肢は多岐にわたる。




 同書では、獣医師や飼育員はもちろん、愛玩動物看護師・ネイチャーガイド・科学コミュニケーター・自然保護官・ペット弁護士・鷹匠など、動物に関わる多種多様な職業と働き方を40以上紹介。仕事の内容から、収入や勤務時間の参考値や、実際に働く人のインタビューも掲載している。また、動物福祉の考え方を伝え、今の時代に合わせた働き方の提案もする。




 中学生から習う漢字にはルビが付いているので、小学生でも読める。中高生には進路のアドバイスも書かれている。大学生や社会人には、キャリアの築き方やキャリアチェンジという選択肢を示す。税込み1760円、四六判、160ページ。




 今泉氏の周りには、動物好きが高じていろいろな分野で活躍している動物関係者がいるという。北海道の野鳥の専門家は、交通事故に遭った野生動物を治療して自然に帰す仕事をしている。アメリカでは30年以上前から行われている分野だが、法律が複雑で大変な面がある。今泉氏は、日本でも法整備が進んで、もっと活動しやすくなることを期待しているという。また、銀行に就職してから森の保護活動をはじめた知り合いも。企業の環境保護部門で働いたり、そうした会社が設立した財団の職員になったりすれば、安定した条件で長く環境保護活動を続けられると解説する。




 今泉氏は、「どの仕事を選ぶにしても、一番大切なのは“続けること”。『これしかやりたくない!』と決めつけず、いろいろなことに興味を持って、危なくないならやってみる。そんな気持ちでいると、やりたい仕事が見つかることもあります。文系でも理系でも関係ありません。大切なのは、動物が好きだという気持ちと、世の中を良くしたいという熱意です」と子どもたちや若者にエールを送る。

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