
■MLB ナ・リーグワイルドカードシリーズ(WCS)2回戦 ドジャース 8−4 レッズ(日本時間2日、ドジャー・スタジアム)
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ドジャースはレッズとのWCS2連勝で地区シリーズ進出が決定。2年連続世界一に向け、まず最初の関門を突破した。
初回に2失点と序盤から息をのむ展開が続いたが、最後は4点リードの9回に佐々木朗希(23)が初のプレーオフ(PO)のマウンドに立ち、3者凡退で締めくくった。
試合後、地元中継局のインタビューに答えた佐々木は、重圧のかかる中での登板を振り返り「球場の雰囲気もすごく高まっていましたし、初めて9回投げて緊張したんですけど、球場に後押しされながら投げることができたと思います」とプレーオフの盛り上がりを肌で感じたという。
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初球でいきなり162キロをマークすると、2者連続の空振り三振でリズムに乗った佐々木。「そこまで“ビビる”みたいな感覚はなかったんですけど、また日本と違った盛り上がり方だったり、レベルの高い戦いの中で、今日はいいピッチングができた」と内容にも手応えをつかんだようだ。
最後、3人目のヘイズに対しては、2球目のストレートは163.1キロを計測し本来の投球が戻ってきた。「点差があったので、ホームランを気にせず、どんどんストライクゾーンに投げ込むことだけ意識した」と思い切った投球が出来たと口にし、「本当に今シーズンはチームの力になれなかった。ただもうシーズンは終わってしまったので、これからまずポストシーズンでの残りの試合でしっかり貢献できるように、それだけかなと思います」と意気込んだ。
救援陣が結果を残せない中で、佐々木の復活はチームにとって一筋の光が差し込んだ。ドジャース入団後、8度の先発登板を果たしたが、5月に右肩の「インピンジメント症候群」と診断されて負傷者リスト入り。マイナーでの調整を経て、9月25日のダイヤモンドバックス戦で日米通じて初となる中継ぎでメジャーに復帰。1回を3者凡退に抑え、さらに中1日でマリナーズ戦に挑み、ヒットを1本許したが1イニングを無失点で復活をアピールした。
地区シリーズに進んだドジャースは、5日からリーグ東地区優勝のフィリーズと対戦する。